こんにちは、ライフコーチのSayaです。
先日、セルフレジでバーコードを読み込ませようとしているお子さんがいました。
けれど、なかなかピッ!と鳴らなかったんです。
よく見てみると、商品のバーコード部分が曲がってしまっていました。
だから、読み込まれないんです。
それでもそのお子さんは気がつかずに、商品を機械に当てて、ピッ!と鳴るのをじーっと待っています。
側から見ていた私は、ものすごく声をかけたくなりました。
でも、一緒にいたお母さんは、声をかけることも、手を出すこともなく、お子さんを静かに見守っていました。
その様子を見ていて、どんなに小さい子どもだって、思考と感情をもっている一人の人間なんだよな、とあらためて感じました。
そして、子どもとの接し方について、考えてみました。
子どもにだって、しっかりとした理由がある
大人にとっては当たり前のことでも、子どもが喜ぶことってありますよね。
子どもにとって、自分が何か行動をして、その反応が返ってくるのは、とても楽しくワクワクするものです。
例えば、エレベーターのボタンやバスの降車用ボタンを押したがっているお子さんをよく見ます。
押すと、光ったり、ピンポーンと音が鳴ったりします。
私がよく使うスーパーでは、買い物をしながらバーコードを読み取ることができるショッピングカートやスマホアプリが導入されました。
すると、買い物をしながらお子さんが楽しそうにバーコードを読み込む姿を、よく見るようになりました。
エレベーターやバスのボタンを押したり、バーコードの読み込むことには、反応が返ってくる楽しさと、自分でもできた!という満足感や達成感、喜びなどがあるんだろうな、と思います。
子どもが何かをやりたがるのには、子どもなりの理由がしっかりとあるんですよね。
そして、子どもはそれに対してとても真剣なんです。
大人が「そんな大したことじゃないでしょ」と思うことも、子どもにとってはとても大事なことなんです。
冒頭のレジのお子さんも、それはそれは真剣な眼差しで、一生懸命、商品をバーコードリーダーに当てていました。
子どもの意思を尊重する
でも、いかんせんまだ子どもなので、時間がかかることもあります。
セルフレジのお子さんも、時間がかかっていました。
見守る
大人だったら、バーコードが読み込まれていないことにすぐに気がついて、商品を持ち替えたり、バーコード部分をまっすぐに伸ばしたりします。
でも、お子さんはそのことにすぐには気がつかず、しばらくじっと待っていました。
私は自分のことをせっかちだとは思いませんが、それでも、つい声をかけたくなるくらい、商品をバーコードリーダーに当てたまま、動きませんでした。
待ちきれないお母さんだったら、すぐに助け舟を出していたことでしょう。
もしそこで助け舟を出したら、その子はどう思ったでしょうか。
私が子どもで同じ状況だったとして、母親に口を出されたり手を出されたりしたら、「私がやりたいの!」と言い返すだろうと思います。
もし母親がピッ!とやっちゃったものなら、「やりたかったのに~」と泣き出すかもしれません。
楽しさを奪われてしまった不満と、もう少しでできたのにできなかった悔しさが残ります。
そのお子さんのお母さんも同じように思ったのか、理由ははっきりとは分かりませんが、静かに見守っていました。
そうこうするうちに、お子さんは自分でバーコードをまっすぐに伸ばして、無事、ピッ!と読み込ませることができました。
その子がどんな表情をしたのかとか、その後の様子を見ることはできなかった、残念!
気持ちに寄り添って、丁寧に説明する
もちろん、状況によっては、見守っていられない場合もあるでしょう。
後ろが行列になってしまっているとか、急いでいるとか。
その場合は、きちんと説明する必要がありますよね。
子どもは、理由があって真剣にバーコードを読み込もうとしているんです。
だったら、大人側も子どものその真剣な気持ちに寄り添った上で、あきらめてもらう理由を丁寧に伝えなければなりません。
丁寧に説明せずに無理矢理あきらめさせてしまうと、すごく理不尽な思いとか、自分が大事にされていないというような思いが残ります。
私がまだ子どもだった頃、こんなことがありました。
母親と、母親の友人、その友人のお子さん(赤ちゃん)と食事に行ったところ、食事中、赤ちゃんが泣き始めてしまいました。
なかなか泣き止まなかったので、お店を出ようということになりました。
けれど、私は食べ終わっていなくて、食事がけっこうお皿に残っていました。
そのメニューが美味しかったため、最後まで食べたいと思って、お店を出ようとしませんでした。
もしかしたら、弟や妹がいて、赤ちゃんと接したことがある子どもだったら、この状況をすぐに理解できたのかもしれません。
でも、私は自分が妹で、その当時、赤ちゃんと接する機会はありませんでした。
赤ちゃんがレストランで泣いていても、自分が子どもだからか、ほとんど気にしませんでした。
「泣いてるけど、別に食べ続けたっていいじゃん」という感覚だったように思います。
そうしたら、ものすごい剣幕で母親に怒られたんですよね。
母親は、赤ちゃんが泣いているから、お店を出るのは当たり前、くらいに考えていたのかもしれません。
私の「食べたい」という思いには、寄り添ってくれていなかったのではないかと思います。
その結果、帰宅の道中、私はなんでそんなに怒られなくちゃいけなかったのかよく分からず、納得できず、自分を全否定された感じがして悲しくてずっと泣いていました。
子どもが相手だと、この時の私のように、なかなか理解できない、ということもあります。
大人にとっての当たり前は、子どもにとっての当たり前じゃありません。
だからこそ、大人は子どもの気持ちになって、丁寧に接する必要があります。
子どもだからって、怒って言うこと聞かせようとしたり、気持ちを聞かなかったり、適当に誤魔化そうと思ったら、それは子どもを悲しませるだけです。
今なら、レストランで友人の赤ちゃんが泣いているのに自分の娘が言うことを聞かずにゴネて、焦ってイライラして怒った母親の気持ちも分かります。
丁寧に説明するなんて悠長なことは、できなかったのでしょう。
でも、そんなこと、子どもの私が知る由もありません。
そのときのことをはっきりと私が覚えているということは、子どもの私にとっては相当インパクトのある出来事だったということ。
インパクトがあった理由は、自分の気持ちが無視されていることと、説明が不十分で理解が追いつかないまま何かを我慢しなければならないことが、悲しかった、ということなんです。
心に余裕をもつ方法を考える
大人の言うこと、大人の事情をなかなか理解できない子ども相手に、イライラせずに見守ったり、丁寧に説明することは難しいと感じる人は多いかもしれません。
毎日のこととなったら、なおさらです。
でも、「そんなの無理」とあきらめてしまうのは、もったいないと思います。
もし、子どもがやることを静かに見守ったり、丁寧に説明したい、イライラするのをやめたいと思うのならば、どうしたら心に余裕をもって子どもと接することができるのか、実現可能か不可能かは置いておいて、片っぱしから考えてみることから始めてみてください。
イライラする自分を、責める必要はありません。
イライラするのは悪いことではないので、そこは誤解しないでくださいね。
だから自分のことを責めずに、イライラしなくなる方法を真剣に考えてみましょう。
そうすれば、あなたなりの方法が、必ず見つかります。
まとめ
今回は、子どもにだって思考や感情があるんだから、下手に子ども扱いせず、気持ちに寄り添い、丁寧に対話していくことについてお伝えしました。
姉に子どもが生まれて、片言を話せるくらいに成長したとき、正直どのように接していいか分からず戸惑いました。
それまで、幼児と接する機会がほとんどなかったので。
でも結局、相手が大人であっても子どもであっても、何も変える必要はない、相手の気持ちを考え、相手を尊重して接するだけなのだと、最近は思います。
もちろん、子どもはまだできないことがたくさんありますから、そのサポートはしてあげなければなりません。
でもそのサポートも、ある程度子どもが成長したら、必要としているときにすればいいだけで、大人が勝手にあれやこれやとサポートするものでもありません。
必要としているかどうか分からなければ、聞けばいいですしね。
やっぱり、大人も、子どもも、変わりませんね。
子ども相手だと、どうしてもイライラしてしまうこともありますが、心に余裕をもち、イライラしなくなる方法は、必ずあります。
もし、イライラする自分をどうしても責めてしまう、イライラしなくなる方法を思いつかない場合は、お気軽にコーチングをお試しくださいね。
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