絵本「スイミー」から 人生における7つの重要なテーマ

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

みなさんは、絵本を読むことはあるでしょうか?
私はけっこう絵本が好きで、内容やイラストを見て気に入ったものは買うこともあります。

中でも、「スイミー」は、お気に入りです。

小学校の国語の教科書にも掲載されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

絵本は、基本的には子ども向けに書かれたものだと思います。
でも、大人にグッと刺さるものも多いんですよね。

「スイミー」も、大人になってから、じっくり読んでもらいたいと思う1冊です。

人生いろいろなことがあります。
それが32ページの中に凝縮されています。

今回は、私が「スイミー」を読んで受けとった、人生における7つの重要なテーマについてお伝えします。

1 ちがい

スイミーは、海に暮らす小さなお魚です。
きょうだいたちは、みな赤いのに、スイミーだけ真っ黒です。
でも、泳ぐのはとても速い。

もし自分がスイミーだったら、自分だけ黒いことを気にしてしまいそう。
そう思う人は多いのではないでしょうか。

でも、スイミーが気にする様子はありません。

絵本の終盤では、色のちがいを活かす場面が描かれています。

ダイバーシティ(多様性)という言葉を聞くようになって久しいですが、
「みんなと同じように振る舞わなきゃ」
「みんなとちがうのは良くない、変に思われる」
こんな風に感じる人は、まだまだ多いように思います。

「ちがいがある」ということの良さについて、スイミーは教えてくれています。

2 突然やってくる、悲しみやおそれ

スイミーときょうだいたちは、ある日大きなマグロにおそわれてしまいます。
その結果、スイミー以外の魚は、みな食べられてしまいます。

一人ぼっちになったスイミーは、とても怖く、寂しく、悲しい思いをします。

突然おとずれる、つらい出来事。
悲しみや孤独などの苦しみ。

以前の記事で、仏教の「如意にょい(思うようにならないこと)が人生である」という教えに触れたことがあります。
この教えのように、人生には、どうしても、自分ではコントロールしきれないこともあるんです。

ただそれは、誰にとっても同じ。
悲観することではないんですよね。

3 気づきと許容

仲間を失い、こわさや悲しみを抱えながら海を泳ぎ続けるスイミー。
海の中に目を向けるうちに、すばらしいものがいっぱいあることに気づきます。
そして、だんだんと元気になっていきます。

もし、スイミーがつらい出来事のことだけ考えながら海の中を泳いでいたら、すばらしいものに気がつくことはなかったかもしれません。

おそれや悲しみを抱えながらも、少しずつ他のことに目を向けていく。
過去にはつらいこともあったけれど、今、目の前にはすばらしいものが、たくさんある

そのことに気がついたとき、それまで囚われていたつらい経験やおそれや悲しみといった感情を許容し、消化することができるのではないでしょうか。

4 感性・想像力

スイミーは、想像力をつかいながら、海の中の動植物をゼリーやブルドーザーなどに例えながら、観察していきます。

その様子は、とても感性豊かに描かれています。

スイミーのように、あるいは、幼い子どものように、自由に想像力などをはたらかせながら、自分なりのものの見方や答えを見つけること。
これを、以前の記事で「アート思考」としてご紹介しました。

自分らしく、自分の望む人生を創るためには、感性を大切にして、自分なりの、自分が納得できる答えを見つけることが、一つの重要なポイントです。

5 学びと思考

海を泳いでいるうちに、スイミーは自分とそっくりの、でも色は赤い小さな魚たちを見つけます。
その魚たちは、大きな魚に食べられてしまうことを怖れ、岩かげから出てこようとしません。

スイミーは、なんとか魚たちを岩かげから外に連れ出すために、考えて考えて考えます。

スイミーが一生懸命考えた背景には、自分の経験に基づいた学びがあったと思います。

  • 自分も大きな魚におそわれ、仲間が食べられてしまったこと
  • 怖い気持ちはよくわかる、でもそれ以上に海の中にはすばらしい、おもしろいものがいっぱいあること
  • 海の中を泳ぎながら見てきたものの色、形、大きさなど

その学びから、魚たちを岩かげから出す方法を考えつきます。

幸せな人生を歩むために、思考は欠かせません。
思考するときに、それまでの経験から得た学びや気づきなどが、生きてくる
んですね。

その中には、とてもつらい経験もあるかもしれません。
経験したときには分からなくても、いずれ、必ず何かしらの意味を見出せるのではないでしょうか。
つらい経験は、ただつらいだけじゃないんです。

6 信頼と協調と勇気

考えに考え抜いた結果、スイミーは、みんなが群れになって、海で一番大きな魚のふりをして泳ぐことを提案します。

きっとスイミーは、みんなのことを信頼していたことでしょう。
そして、みんなも、スイミーや他の魚たちのことを信頼したのでしょう。

スイミーが教えた結果、魚たちは一匹の大きな魚のように泳げるようになります。

人間も、生きていく上で人との関わりは避けられませんし、1人では幸せな人生を生きていけません。

相手のことを信頼する。
そこから協調性と勇気が生まれる。
そして、おそれを乗り越える。

そんなに大人数じゃなくてもいいんです。
1人でも心から信頼して、協力し合える相手がいれば、おそれを乗り越え、前進する勇気と活力となります

7 役割や使命を果たす、よろこび

魚たちが一匹の大きな魚のように泳げるようになったとき、スイミーは、目になって泳ぎます。

一匹だけ黒い。
そのちがいを活かしたのでしょう。

自分ができることをやる、やりたいことをやる、得意なことをやる。
それが、誰かの役に立っているのだとしたら、大きなよろこびを感じますよね。

自分の役割とか使命といったら、ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれません。
でも、どんな小さな、ささいなことでもいいんです。

自分の役割や使命と思えることがあるのは、とても幸せなことです。

まとめ

今回は、絵本の「スイミー」から、人生における7つのテーマについてお伝えしました。

  1. ちがい
  2. 突然やってくる、悲しみやおそれ
  3. 気づきと許容
  4. 感性・想像力
  5. 学びと思考
  6. 信頼と協調と勇気
  7. 役割や使命を果たす、よろこび

もはや大人用の本!?と思うくらいの内容ですね。

英語の原作も読みたくなってきた

谷川俊太郎さんが訳した、とってもシンプルな文章。
私は文学には疎いですが、なんか、心地いい。
そしてその中に深い内容が含まれていて、何度読んでも感動します。

また、絵はとてもやさしい雰囲気で、癒されます。

気になった方は、ぜひ読んでみてください。
私とはまたちがうメッセージを受けとるかもしれません。

それもまた、おもしろいですね。

最後に、とても希望に満ちている、「スイミー」の最後の文章を引用して終わりにします。

あさの つめたい みずの なかを,

ひるの かがやく ひかりの なかを,

みんなは およぎ,

おおきな さかなを おいだした。

「スイミー」より

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