こんにちは、ライフコーチのSayaです。
最近、佐宗邦威さんの「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」という本を読みました。
「直感と論理を繋ぐ思考法 VISION DRIVEN」(Amazon)
その本に、次のように書かれていました。
(前略)自分自身のビジョンを具現化し、自分自身を充足させられる力は、決定的な強みになるように思う。また、そうした力や習慣を持つ人を増やすことこそが、社会全体の幸せを実現するうえでも必要になるのではないだろうか?
そして、「他人モード」ではなく、「自分モード」のスイッチをオンにしておこう、と続きます。
私がライフコーチングをしたいと思った理由は、まさにコレ!
この本はビジネス書ですが、上記の考え方は、人の人生においても重要な考え方です。
著者も、その考え方をビジネスだけではなく、個人のライフデザインに波及させることが重要であると、本の最後で言及しています。
今回のテーマは、「自分モード」。
ビジョンというと、なんか壮大な感じがしてしまいますが、要は、「どうしたいか」ということです。
「どうしたいか」という「自分モード」にどれだけ注目できているかが重要です。
みなさんは、「自分モード」になる時間をどれだけ持てていますか?
日々ストレスが多いと感じる方は、もしかしたら、「自分モード」が足りていないのかもしれません。
もしくは、「他人モード」に気を取られ、「自分モード」を見落としているのかもしれません。
「他人モード」が多い生活
ご自分の生活を振り返ってみて、「しなきゃいけない」と思うことと、「したい」と思うこと、どれくらいありますか?
私は、ライフコーチになる前は公務員として働いていました。
その時は、圧倒的に「しなきゃいけない」ことが多いと感じていました。
朝起きる時間は、朝食や準備時間を考慮して、始業時間から逆算。
洋服は職場に合わせ、面倒な化粧をして、電車に乗って出勤。
乗り換えで人混みをかき分け、職場では求められる仕事をする。
帰宅してからは、就寝時間(起床時間から逆算)を気にしながら、夕飯の支度、片付け、入浴などをこなす。
朝起きてから、夜寝るまで、全てを仕事に合わせて「こうしなきゃいけない」と思いながらやっていました。
だから、金曜日の夜や休日、有給休暇は、とても解放された気分になっていました。
当時の私のように感じている人は、多いのではないでしょうか。
子供がいたら、より一層やらなきゃいけないことだらけなのでは、と思います。
自分がどうしたいかではなく、周囲や世間の目を気にしながら、それに合わせて行動していると、「しなきゃいけない」とか「すべきだ」という気持ちが強くなり、義務感が生まれてきます。
それは、「他人モード」で過ごすということです。
特に、親などからああしなさい、こうしなさい、と言われた経験が多い人は、要注意です。
大人になって、誰かにああしろこうしろと言われなくなっても、無意識で「他人モード」の時間を優先し、あれしなきゃ、これしなきゃとなってしまいます。
「あれしなきゃ、これしなきゃ」は本当?
しなければならないと思っていること、すべきと思っていること、それをやらなかったら、どうなりますか?
しなければならないと思った理由や経緯は?
もし自分が普段やっていることにストレスや違和感を感じているならば、いま一度、まっさらな気持ちで、自分に問いかけてみてください。
その結果、やらなきゃいけないことは、実は自分が望んでやっていることなんだと気がつくかもしれません。
その場合、「しなきゃいけないこと」は、「自分モード」の「したいこと」に昇格します。
一方、やらなきゃいけないことをやらなくても、実は支障はないということに気がつくかもしれません。
その場合は、やめてもいいわけです。
そのようにして、「自分モード」の割合を増やしていく工夫をしてみてください。
「他人モード」の中に潜む、小さな「自分モード」
どんなに「他人モード」が多い人でも、生活の100%が「他人モード」なのかというと、おそらく、そういう日は滅多にないのではないかと思います。
たとえば私は公務員時代、職場に着ていく洋服に関して、多少の制限(ジーパンNGなど)がある中でも、好きな洋服を着ていました。
面倒だった化粧だって、しなきゃいけなかったわけではなく、自分が仕事をするにあたって化粧した方が落ち着くからしていたわけです。
通勤では好きな音楽を聴いていましたし、仕事は自分の裁量でできることもありました。
このように振り返ってみると、私の公務員時代は「他人モード」だけではなく、その中に「自分モード」もそれなりにあったんですよね。
ここで、「他人モード」に気を取られてしまうと、どうしても不満が出てきてストレスとなります。
ストレスが溜まると、余計「他人モード」に意識が向くという悪循環になります。
同じ生活を送っていても、「自分モード」の方に注目できると、気分は全然違ってきます。
ジーパン好きの人がジーパンを履けないことに意識を向けると、好きなファッションを楽しめない、嫌な気分になります。
一方、ジーパンのことを気にしすぎず、お気に入りのシャツを着られることに意識を向けると、楽しみや喜びを感じられます。
このように、普段から日常の小さな「自分モード」に注目する癖をつけると、気持ちはとても軽くなります。
小さな「自分モード」の気付きから、大きな「自分モード」=ビジョンへ
冒頭の引用文を、再掲します。
(前略)自分自身のビジョンを具現化し、自分自身を充足させられる力は、決定的な強みになるように思う。また、そうした力や習慣を持つ人を増やすことこそが、社会全体の幸せを実現するうえでも必要になるのではないだろうか?
佐宗邦威「直感と論理を繋ぐ思考 VISION DRIVEN」
人生において、自分のビジョンを実現し、幸せになることは、誰しもの願いだと思います。
けれど、自分のビジョンって何でしょうか?
すぐに答えられる人は、そうそういないと思います。
私だって、公務員を退職して今はライフコーチとして第2の職業人生を歩み始めましたが、自分が何を成し遂げてどう生きたいか、具体的に分かっているわけではありません。
自分が「こうしたい」ということに素直にしたがった結果、今この場所にたどり着いた、という感じで、最終的な行き先は不明です。
死ぬときに「いい人生だった」と思いたいっていうのはあるけどね。
中には、若いうちからビジョンがある人もいるかもしれませんが、少数派でしょう。
それに仮にあったとしても、それは年月とともに変化していくのではないでしょうか。
自分のビジョンは、毎日の「自分モード」に気付き、行動し、その積み重ねの先にあるんだと思います。
だから、自分の人生に迷ったとき、いきなり「自分のビジョンはなんだろう」とか、「自分探しをしなくては」とか思わないでください。
ビジョンなんて、頭で考えたって分かりません。
自分のことは探さなくても、今、ここにいるあなたが、自分です。
ぜひ、日常の中の「自分モード」に注目してみてください。
そうすると、自分はどうしたいのか、ということに敏感になっていきます。
その気持ちに素直に行動していけば、自ずとビジョンは創られていくのではないかと思います。
私はライフコーチングを通して、一人でも多くの人が理想的な人生を送れるよう、お手伝いしたいと考えています。
もし、「自分モード」が少ない、どうしても「他人モード」になってしまう、素直に行動に移せない、という方がいらっしゃいましたら、ぜひコーチングをお試しくださいね。
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