
こんにちは、ライフコーチのSayaです。
人の悩みはいろいろありますが、「恋愛」や「結婚」など、パートナーシップに関することで悩みを抱える人は少なくありません。
だから、というわけでもないのですが、最近「恋愛小説家」という映画を見ました。
また、X(旧Twitter)では、私のコーチングの先生であるシュッツ具子さんが、
「一生一緒にいるつもりなら、毎日がどれだけ心地よいか?それが一番大事。」
とポストしていました。
この心地よさ、私もとても大切だと思います。
今回は、「パートナーとの間の心地よさ」について、映画「恋愛小説家」を振り返りながらお伝えします。
※ この記事は「恋愛小説家」のネタバレを含みます。
映画「恋愛小説家」の概要
映画「恋愛小説家」の概要は、次のとおりです。
- 制作年:1997年
- 監 督:ジェームズ・L・ブルックス
- 出 演:ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア
- 原 題:As Good As It Gets
- 映画賞:第70回アカデミー賞 主演男優賞・助演女優賞 など
- 内 容:偏屈な恋愛小説作家と、彼の行きつけのレストランで働くウェイトレスとの恋愛物語

主人公のメルビン(ジャック・ニコルソン)は、ベストセラー作家です。
けれど、偏屈という言葉ではちょっと足りないくらい、クセのある人物です。
Wikipediaから一部改変して引用
- 性格は常に悪意に満ちていて自尊心が高く、高圧的、自己中心的で差別的
→ 笑えない皮肉を連発、隣人のサイモン(グレッグ・キニア)がゲイであることを揶揄- 強迫性障害
→ 鍵の開閉を何回も確認する、地面の敷石の継ぎ目を踏むことを嫌うなど強いこだわり
行きつけのレストランでは勝手に自分のテーブルを決め、先客を追い出すことも
レストランでは、キャロル(ヘレン・ハント)からしか給仕を受け付けない- 潔癖症
→ レストランでは持参した使い捨てのナイフとフォークを使う
こんな具合で、メルビンはわかりやすい嫌われ者です。
メルビンがレストランから追い出されるシーンでは、客から拍手が起こるほど。
近くにいたら間違いなく避けてしまうだろうし、恋愛なんて到底ムリだろう、こんな人を受け入れてくれる人なんていないだろう、と思わせるような人です。
そんな主人公メルビンが、レストランのウェイトレスとして働くキャロルと最終的に結ばれます。
そこでポイントになるのは、まさに「心地よさ」なんですよね。
主人公メルビンにとって、キャロルの存在はとても特別
先述のように、メルビンはとっても偏屈で、こだわりが多く、潔癖です。
なので、行きつけのレストランでは、ウェイトレスはみなメルビンを避けます。
でもキャロルだけは、メルビンときちんと会話します。
これはきっと、キャロルが言いたいこと、思ったことをストレートに伝えられるという性格によるところが大きいのでしょう。
相手がメルビンであっても、怒ったらその怒りを本人にぶつけます。
怒ると言葉づかいが悪くなるような、気の強い女性です。
気の強い女性と、こだわりの多い偏屈な中年男性。
これだけ聞くと水と油のような関係になるんじゃないかと思われますが、そうではありませんでした。
メルビンは、キャロルの給仕だけを受け付けて、他のウェイトレスが給仕することになると、激しく拒みます。
キャロルが仕事を休むと、レストランでキャロルキャロルとこだわり、レストランから追い出されてしまいます。
「キャロルが仕事復帰しないとレストランに行けない」と思ったメルビンは、キャロルの家に突然押しかけ、休んでいる理由を聞き出し、キャロルが復帰できるように手を回します。

押しかけられたキャロルはドン引きだったけどね
メルビンがここまでするのは、「レストランに行って食事をしないと気が済まない」というこだわりがあるから。
それに加え、「レストランではキャロルに給仕されるのが心地よくて、その他の人に給仕されるのが心地悪い」という思いがあるからです。
偏屈でこだわりが強くて潔癖のメルビンにとって、大半の人との関係は心地の悪いものでしょう。
そんな中、キャロルはメルビンが心を許せる、とても特別な存在なのです。
心地よい相手が、主人公にもたらした変化
「恋愛小説家」は、メルビンとキャロルの恋愛がメインテーマで、2人の関係の変化を描いています。
と同時に、メルビンと隣人サイモンとの関係も変化していきます。
最初は犬猿の仲だったメルビンとサイモンも、少しずつ近づいていき、メルビンにとって、心地のいい関係になっていきます。
キャロル、そしてサイモンとの関係が変わっていった結果、メルビン自身に変化が現れ始めます。
強迫性障害で、鍵をしめたことを何回も確認していたメルビンが、鍵をかけ忘れたり(しかも、かけていないことに気がついても気にしない)。
地面の敷石の継ぎ目を踏むことを嫌っていたのに、いつの間にか踏んでいたり。
また、自ら変わっていこうとする意志も現れます。
それは、「相手のために変わらなきゃ」というような義務的な、重荷になるような思いではなく、「変わりたい」という自然な思いであると私は感じました。
恋愛の「ときめき」とか「ドキドキ感」、これが「恋愛小説家」にないかと言ったら、そうではありません。
メルビンとキャロルの距離が「単なる客とウェイトレスの関係」から一歩進んだ後、ちょっとキュンっとするようなセリフも出てきます。
確かにそのセリフは素敵だし、私も見ていて「おお!これは(たまらん)!」と思わず声を上げてしまいました。
けれど、メルビンのときめかせてくれるような言葉や優しさの根底にあるのは、「キャロルと一緒にいるときの心地よさ」なんですよね。
メルビンが、心地よさを感じているし求めている、その思いから出てくる言葉だったり優しさなんです。
キャロルの見た目がタイプだからとか、パートナーとして条件が良さそうだからとか、そういうことではないんです。
キャロルの方も、最初はメルビンにまったく心地よさを感じていませんでしたが、その気持ちに変化がおきます。
映画は、メルビンとキャロルが結ばれたところで終わります。
心地よさがあるからお互い変化して、それがさらなる心地よさを生み出して、という良い関係を築いていくんじゃないかな、と思わせる終わり方でした。

「シャイニング」(ホラー映画)で怖いお父さん役をやったジャック・ニコルソンとのギャップに萌えました
まとめ
今回は、映画「恋愛小説家」を振り返りながら、パートナーとの間の「心地よさ」についてお伝えしました。
「なぜこの2人が結婚したんだろう?」というカップルがたまにいますが、本人に聞くと、「一緒にいて楽だから」という理由だったりします。
楽だということは、心地いいということですよね。
私も、夫といるのは楽だし、心地いいです。
一方で、たとえばアニメ「スラムダンク」のヒロイン晴子さんと、流川の関係を見てみると、晴子さんは、いつも頬を赤らめ、目をハートにして、流川にときめいています。
2人は同級生ですが、晴子さんにとって流川は憧れの対象、今で言う、「推し」です。
ときめいて憧れることと、一緒に過ごして心地いいこと、これは全然別の話ですよね。
一生を共に過ごすパートナーとなる相手には、やっぱり心地よさが大事だと思います。
ときめきから始まって、付き合って、心地よさが生まれることもあります。
遠くから見ている分にはときめいてドキドキしたけど、いざ付き合ってみたら全然合わなかった=心地よくなかったってこともあります。
ときめきはあまりないけど、ものすごく心地いい関係、というのもあるでしょう。
あなたにとって、心地よさとは何でしょうか?どんな状態でいられたら、心地いいですか?
その状態を保てる相手は、どんな人でしょうか?
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