こんにちは、ライフコーチのSayaです。
「人生が思い通りにはならない」というのは、今までいろいろなところで目にしてきました。
「まあ、そうなんだろう」と、なんとなく受け止めていました。
そして最近、人生が思い通りにならないことを、以前よりもちょっと深く実感できました。
それだけ聞くと、ちょっとネガティブに感じられるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。
というのも、人生が思い通りにならないことは悲観することではなく、誰にとっても平等に、当たり前に起こることで、誰もがそれを乗り越えて生きているのだと思ったからです。
思い通りにならないことばかり 「銀河鉄道の父」
私があらためて「人生、思い通りにならないなぁ」と感じたのは、「銀河鉄道の父」という映画を見たことがきっかけです。
この映画は、まだ無名の宮沢賢治(菅田将暉さん)を、父親(役所広司さん)と家族が支えた、家族愛を描いています。
原作は直木賞受賞作品
映画を見ていてはじめに思ったのが、「とことん思い通りにならないなぁ」ということでした。
父親目線で見てみると、長男の賢治は、体が弱かった、そんなに優秀じゃなかった、家業を継いでほしいのに継いでくれない、進学させたのに迷走する、最終的に先立って逝ってしまう。
賢治目線で見てみると、父親のようになりたいけどなれなくて、誰かの役に立ちたいと進学するも、できることが見つからず退学したいと悩んだり、祖父の死・妹の死で無力感を感じて苦しんだり、自分自身も病気で早くに亡くなってしまう。
宮沢賢治の作品は、今では世界中で読まれているし、教科書にも載っています。
でも生前に発表された作品はたったの2冊だったというのだから、驚きです。
しかも自費出版で、売れ残りも多かったようです。
そうそう思い通りにならない。
これは、どんなに有名な人でも、成功しているように見える人でも、時代がちがっても、誰にも平等なことなんだと感じました。
思い通りにならない人生を生き抜くには
誰の人生にも等しく訪れる、「思い通りにならないこと」。
では、そんな人生を、どのようにして生きていけばいいのでしょうか。
必要なのは、信頼感です。
人との信頼感
「銀河鉄道の父」は、思い通りにならないことが多く、最後は賢治が亡くなって映画は終了します。
賢治が亡くなったことは、家族にとってはとても悲しいことです。
けれど、悲しいだけで終わりではなく、そこには希望とか、爽やかさのようなものを感じました。
賢治自身も、最期はくやしいとか無念という思いはなく、自分の人生を受け入れて穏やかな気持ちだったのではないかと感じました。
人生思い通りにならず、苦しみながらも、賢治がこのように最期を迎えられたのは、家族の支えがあったからです。
最初は家業や進学のことで対立していた父親も、賢治が作品を書くようになってからは一番のファンになって賢治を応援します。
また、賢治が母親と弟妹たちとも仲がよかった様子も映画では描かれています。
そうした家族の存在が、誰の力にもなれないとか、役に立てないという無力感にさいなまれていた賢治の心を少しずつほぐしていったのではないでしょうか。
家族と賢治が互いにもっていたのは、「無条件の信頼」。
賢治は家族からの信頼感を感じて、自分自身をも信頼することができるようになったのではないかと思います。
中でも、父親からの信頼を感じられたことは、とても大きな意味があったのでしょう。
家族に限らず、人と人とのつながり・信頼関係は、勇気につながります。
思い通りにならなくて苦しいとき、無条件に自分を受け入れてくれる誰かの存在は、何よりも支えとなります。
私にとっても、いじめにあったときの家族の存在や、それ以外の重要な局面で話を聞いてくれた友人たちの存在は、絶対になくてはならない存在です。
万事OK、大丈夫だという信頼感
思い通りにならないときでも、誰かの存在が支えとなって乗り越えていく。
その先には、予想していなかった素敵な未来があったりする。
思い通り、順調にいくことだって、たくさんある。
でもさらにその先には、また思い通りにならないことがあって・・・。
人生とは、きっとこの繰り返しなんだと思います。
そして、最終的にどこかに行き着くんだろうな、と。
目指している場所があるならば、いろいろな経験をしながら、そこにたどり着くかもしれません。
目指す場所にたどり着けなかったとしても、あるいは、目指している場所が明確でなくても、どこか落ち着ける場所が見つかるんじゃないでしょうか。
結局、思い通りにならないことも含めて、万事OKなんですよね。
思い通りにならないことは、当然のことです。
生きていれば、お腹はすくし眠くなりますよね。
そういう生理現象と同じレベルの自然の摂理です、思い通りにならないのは。
だから、思い通りにならないことを悲観することはありません。
ただ、万事OKというのは、悲しみとか、苦しみがないということではありません。
宮沢賢治は、病床の妹に読み聞かせるため、妹が好きな物語を書き始めます。
また、妹の死は、その後の賢治の作品に大きな影響を与えます。
妹の死は、賢治にとっては悲しく受け入れ難いものだったと思います。
けれど、妹の病気がきっかけで物語を本格的に書くようになり、世界中の人に読まれるほどの作家になったのです。
賢治は、作品を書くことによって、苦しい思いを消化させ、乗り越えたのかもしれませんね。
悲しくて苦しくて、表面的には、思い通りになっていない・うまくいっていないように見える。
でも水面下では、実は問題なく進んでいるんだ、という信頼。
この信頼も、思い通りにならないときの悲しみや苦しみを乗り越えるための、大きな勇気となります。
まとめ
今回は、映画「銀河鉄道の父」を見て、「人生、思い通りにならないなぁ」と実感したことをお伝えしました。
自分の人生を振り返ってみても、思い通りにならなかったことはたくさんあるし、今だってあります。
でも、それは当たり前のことです。
- 「思い通りになっていない」という現状を事実として受け入れ、
- 思い通りになっていないことに必要以上に注目せず、悲観もせず、
- 万事OKという信頼感をもって、
- 信頼する相手に聞いてもらったり応援してもらうなどして、どうするか考え行動して乗り越える。
あなたにも思い通りにならないことはあると思いますが、大丈夫です。
安心してくださいね。
サポートが必要であれば、コーチングをお気軽にお試しください。
よろしければ、こちらもお読みください。
LINEで友だち追加していただくと、
ブログの更新情報や、お得なサービス・キャンペーン情報などを
お送りします。
ライフコーチングや心地よい働き方・人間関係・自分との付き合い方
などに興味のある方は、ぜひご登録ください!
ブログ村に参加しています。よろしければ、クリックお願いします。