ある人への態度を豹変させ、それを意地で続けた話 反省を込めて・・・

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

以前、下記記事を書きました。

「反省を込めて・・・」をシリーズ化するつもりはなかったのですが、人間関係でまた一つ反省したエピソードを思い出しました。

みなさんは、それまで他の人と変わらない接し方をしていた相手への態度を豹変させたことはありますか?

私は、あります。
そして、それはとても心地の悪いものでした。

心地が悪かったのだとはっきり気がついたのは、後になってからです。
でも、今になってみると、当時から薄々気がついていたとも思います。

今回は、そんな私の経験をご紹介します。

何かおかしいことに気づいたなら、どうしたって何かを変えなきゃいけないんですよね。

態度の豹変

態度を豹変させた相手は、職場の先輩(Aさん)でした。
20歳近く離れている、ベテランの先輩です。
ただ、頼れる先輩というわけではありませんでした。
さらに、仕事中に机でうたた寝してしまうこともあるような人でした。

ベテラン職員は、後輩の指導や教育をしたり、若者の模範となることを期待されます。
Aさんは、そういう職員ではありませんでした。
その上、仕事中に寝たりするものだから、職場では噂になります。

私は、Aさんと仲が良かったわけでもなく、好きでも嫌いでもありませんでした。
ベテランとしての仕事をしていないことについて怒りがわくわけでもなく、ほとんど気にしていませんでした。
なので、他の人と変わりなく接していました。

ところが、あることがきっかけで、私はAさんへの態度を豹変させました。
それは、交通費の不正受給です。
Aさんは、実際の交通費よりも多くの交通費を受給していて、懲戒処分を受けたんです。

本人が反省していれば良かったんですが、その感じは伝わってきませんでした。

それを受けて私が感じたことは、「この人は、信頼できない」ということでした。
仕事があまりできないとか、寝るとか、そういうことは私にとっては気になることではありませんでした。
でも、交通費を不正受給するような悪どいことをするような人は受け入れられない、軽蔑する、と思いました。
怒りの感情もあったかもしれません。

それ以後、私はAさんに対しての態度を豹変させました。
具体的には、挨拶しない、基本的に話しかけない、話す必要があるときは冷たくつっけんどんな感じで接しました。
平たくいうと、「信頼していないことや嫌悪感を態度に出した」ということですね。

態度を豹変させた本当の目的は?

当時の私は、冷たい態度をとる目的について深く考えていませんでした。

悪どいことをしたにも関わらず反省の色を見せないAさんに怒りを感じ、「私はAさんのことを信頼していない、軽蔑している。それだけのことをAさんはしたということを分からせなければ」みたいな謎の使命感のようなものを持っていたのかもしれません。

私の態度が冷たくなり、Aさんはどうなったかというと、困っている、戸惑っている、恐れている、そんな様子を見せるようになりました。

でも、それは私が望む反応ではなかったんです。
別に困らせたり恐れられたりしたいわけではありませんでした。
むしろ、困らせたり恐れられるのは私にとっては嫌なことです。

私は小学生のときにいじめられた経験があります。
その自分の嫌な経験を相手にもさせている、自分がAさんをいじめているという感覚になったのでしょう。
だから、心地が悪かった。

自分が冷たい態度をとることによってAさんから返ってくるのは、期待とは全然ちがう反応。
自分がやっていることは、いじめみたいに感じられる。
でも、いじめたいわけではない。
この矛盾に気がついて、冷たい態度をやめればよかったんですよね。

「何かおかしい」ということは当時の私も感じていたように思います。
ただ当時は意地になっていて、冷たい態度を続けてしまいました。
「冷たくない態度をとって悪事を許されたと思われるのもシャクだ」みたいなよく分からない意地です。
意地になって、結局それで心地悪くなるのは自分なのに。

私の冷たい態度の本当の目的は何だったのでしょうか。
あらためて考えてみました。

私がAさんに求めていたのは、おそらく反省してほしい、行動をあらためてほしい、ということだったのだと思います。
でも、やり方が間違っていました。

そもそも、私が何をしたところでAさんは反省することも行動をあらためることもなかったと今では思います。

Aさんは、しかるべき処分を受けました。
それでも反省しない(実際はどうだか分かりませんが、少なくともそういう態度を見せない)のならば、ただの後輩である私ができることは何もないんですよね。

当時の謎の使命感は何だったんだろう?

事件後に見えなくなったこと

不正受給の事件後に私がAさんの何を見ていたかというと、

  • 交通費を不正自給したこと
  • 仕事で頼りにならないこと
  • 仕事中に寝ること

などといった、Aさんのダメな部分だけでした。

一方、事件前に見ていたのは、

  • 穏やかなところ
  • 聞けば楽しい話もしてくれる
  • 突然休んだりしない(最低限の仕事はしている)
  • イラストが上手

などといった、Aさんの良い部分でした。

事件後は、Aさんのダメな部分に、良い部分が覆い隠されてしまいました。
良い部分が、まったく見えない。
だから、意地になって冷たい態度を取り続けてしまったのかな、と思います。

もし良い部分にもう一度注目することができてたら、もしかしたら変な意地を張らずに冷たい態度をやめられていたかもしれません。
その結果、私の心地悪さは解消されたかもしれません。

良い部分がすべて覆い隠されてしまうほどのダメなことをしたのは、確かです。
私にとって、懲戒処分を受けるほどのことをするのは、けっこうダメなことです。

でも、自分が心地悪くなってまで、冷たい態度を続けることもなかったよな、と思うんです。
もっと自分にとって心地のいい接し方、考え方があったと、今は思います。

誰にでも、ダメな部分もあれば、良い部分もあるんですよね。
良い部分に注目していた方が、おたがい心地いいですよね。

まとめ

今回は、「反省を込めて・・・」第二弾として、ある人への態度を豹変させ、それが何かおかしいと薄々感じながらも意地になって続けてしまった話をご紹介しました。

態度を豹変させて冷たくしたことは、仕方がなかったかな、と思います。

でも、何かおかしいことに気づいたなら、変な意地を捨てて、行動を変える勇気をもちたい。
当時は変えられなかったけど、これからは変えよう。
当時のことを思い出して、そう思いました。

自分の行動は、変えようと思ったらいつでも変えられるから。

もし、自分の行動に関して「何かおかしい、でもその理由がよくわからない」「変えたい、でも変えられない」、そんな風に感じていらっしゃるならば、お気軽にコーチングをお試しくださいね。

「反省を込めて・・・」第一弾はこちら

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