「聞く」ことで深まる信頼関係 コミュニケーションのコツ

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

突然ですが、みなさん、どのくらいスマホを見ますか?

スマホでスクリーンタイムを確認したところ、私の1日の平均は2時間でした。
ついでに夫のスマホも確認してみたら、5時間でした。

桃せいじん
桃せいじん

2人とも見る時間多いけど、夫はなかなかだね。

夫は、とにかくいつでもスマホを見ているという印象です。
そして、「人の話、聞いてないよな~」とよく思います(苦笑)。

今回は、「聞く」がテーマです。
聞くことはコミュニケーションの基本。
人と人の信頼関係は、聞くことから生まれます。

「解決」は不要、「聞く」だけでいい

最初に、「聞く」ことに関する、私の経験をシェアさせていただきますね。

公務員として働いていた頃、ご高齢の女性から電話を受けました。
相談内容はコロナに関することで、私の所属の担当業務ではありませんでした。

とはいえ、当時コロナ担当の部署は多忙で、答えられることは他部署も答えていましたし、その電話は担当部署に回す案件ではないと判断できたので、しばらく話を聞いていました。

その女性のご相談は、息子さんのこと。
コロナが流行しているのに気にせず外出して陽性になった、一緒に住んでいて自分は高齢だから心配、息子に一人暮らししてもらいたいという気もするが、それもそれで心配、というものでした。

ただ相槌などを打ちながら30分弱聞き、私が外出する時間になったので、それを告げました。
すると、「忙しいのに、聞いてくれてありがとう」と涙声で感謝の言葉をかけてくださりました

息子さんが陽性になったことに対する手続きなどの相談ではなく、女性が話されたのは、「息子が心配だ」ということ。
それに対して役所にできることはなく、私はアドバイスなど一切せず、ただ聞いていただけでした。

なので、何も解決していないわけです。
それでも、泣いて感謝されたんです。

「聞く」ことには、これほどの力があります。

「聞く」とはどういうことか

この女性と電話をしていたとき、私は「息子さんのことで、大変なんだな」「どうしようもない息子でも、母親は放っておけないんだな」「優しそうなお母さんなのに、息子は親不孝だな」「どういう家庭環境なのだろうか」というようなことを考えていました。

もちろん、「親不孝だ」とか、「どういう家庭環境なんですか」ということは言っていません。
ただ、そのようなことを考えたということは、私は彼女の話に「興味をもっていた」ということになります。

興味を持ち、彼女の気持ちや背景などを考えていました。

相手の話に興味を持ち、相手を知りたいと思うこと。
それが、「聞く」ということです。

相手が家族、友人、職場の上司・部下・同僚、お客さん、誰であっても、しっかりと聞くことができれば、相手も自分の話をしっかり聞いてくれるようになります。

そうすれば、単なる情報伝達だけでなく、感情、考え方などを共有することができ、信頼関係が生まれます

たとえ考え方などが違っていたとしても、問題ありません。
違っているということが分かればいいんです。

話を聞いているようで、全然聞いていない人

電話の女性は息子さんとの2人暮らし。
しかも息子さんは放蕩息子で、会話らしい会話はなさそう。
友人関係は不明ですが、泣いて感謝されたので、人に話を聞いてもらう機会が少ないのでしょう。
ちょっと極端な状況と言えるかもしれません。

けれど、家族や友人などと見た目には会話をしていても、しっかりと話を聞いてもらえていない人は多いのではないでしょうか。
その状況は、電話の女性と大差ないと思います。

冒頭でスマホの話をしましたが、私は会話をするときに夫がスマホを見ていると、それだけで話をする気が削がれます。
表面上は会話をしても、夫はスマホに集中していて、私の話をしっかりと聞いていないことが分かるからです。

スマホ以外にも、

  • こちらの話が終わっていないのに、話をかぶせてくる
  • こちらの主張はスルーして、ただ自分の主張だけを言ってくる

など、「全然人の話を聞いてないな~」と思わせる人がいます。
相手が話している間、頭の中では、次に自分が話す内容を考えているんでしょう。

人は、同時に複数のことを同じ深さで考えることができません

スマホの文字を読んでいたり、次に自分が話すことを考えているときでも、相手の話していることは音として耳から入ってきます。
何の話をしているかくらいは分かり、適当な相槌をうつことはできるでしょう。
でも、その内容について興味をもって深く考えることはできません。

それは、相手にも伝わります。
口先だけの会話は、相手に孤独感を与えます

信頼関係は、生まれるはずもありませんね。

どうやったらちゃんと聞けるか

みなさん、相手の話を聞けていますか?

偉そうに書いていますが、人の話をちゃんと聞いてないことは、私にもあります。

「聞く」には、とても集中力が必要です。

気を抜くと、相手が話しているのに、平気で違うこと(自分のこと)を考え始めます。
相手の気持ちを無視して、理詰めや正論で返してしまうこともあります。

桃せいじん
桃せいじん

夫に正論で返しちゃって、申し訳ないと思うことがあるよ。

しっかり聞くには、

  • 元気な状態で(集中できる)
  • 「聞くんだ!」とスイッチを入れて、他のことはせず
  • 相手に興味を持ち、相手がどのような思いで話をしているのか考える

ことが重要です。

「相手を知りたい」と思えば、自然と質問が出てきます。
質問を投げかけることで、相手の考え、感情、経験など、多くのことを共有できます。

その上で、何か感じたことや考えたことがあればそれを素直に伝えればいい。
相手は、それを聞いて、また何かを感じ、考えるでしょう。

もし何も伝えられることがなくても、しっかり聞いている、ということが相手に伝わっていればOKです。

私は公務員の頃、先ほどの女性以外にも、たくさんの方とお話ししました。
ちょっとクセのある方でも、相槌をうちながら話をしっかり聞く(特に感情の部分をくみ取る)と、それだけで態度が柔らかくなるのを何度も経験しました。

まとめ

今回は、「聞く」ということについてお伝えしました。

相手が何を考えているのか、どのような気持ちなのか、興味をもって話を聞くことで、信頼関係は深まります。

家族(子供も含む)や友人、職場の同僚などと話すときは、伝えることではなく、ぜひ「聞く」ことに意識を向けてみてください
そうすることで、何かを伝えたときの相手の反応も、いつもとは違うものになるかもしれません。

もしコミュニケーションが苦手で何とかしたい、という方がいらっしゃいましたら、ぜひ、コーチングをお試しください。
どういうところが苦手で、どうしたらいいのか、一緒に探っていきましょう。

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最後に ♪光

最後に、夫がスマホ片手に話を聞くときに思い出す、宇多田ヒカルさんの歌の歌詞を紹介します。

もっと話そうよ 目前の明日のことも
テレビ消して 私のことだけを見ていてよ

宇多田ヒカル 光 作詞・作曲:Utada Hikaru

テレビってところが時代を感じますね(笑)。
「テレビ消して」は、今なら「スマホ置いて」あるいは「YouTube消して」でしょうか。

特に、家族や慣れ親しんだ恋人との会話では、要注意ですね!


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