
こんにちは、ライフコーチのSayaです。
みなさんは、「サードプレイス」という言葉をご存知でしょうか?
サードプレイスとは、家庭と職場とは別の、3つ目の居場所。
家庭や職場には、役割やタスクがありますが、サードプレイスにはありません。
行っても行かなくてもよくて、行きたいときだけ行けばいい。行ったなら自由気ままに過ごせる。
そんな居心地のよい場が、サードプレイスです。
私は、そういうサードプレイスをずっともっていませんでした。
公務員時代、「仕事をやめたい」という壁にぶつかったとき、サードプレイスがあったら良かったな、と今では思います。
なので、ぜひともサードプレイスを作っていただきたいと思うんです。
特に、利害関係のない多種多様な人と話せるサードプレイスをもっておくのは、とても心強いことです。
サードプレイスの具体例
まずは、どんな場所がサードプレイスとなり得るのか、お伝えします。
そんなに大げさに考えることでもなくて、家庭と職場といった日常からちょっと離れ、自分が気楽に楽しめてリフレッシュできる場所であれば、どこでもいいんです。
たとえば、次のような場があります。
- お気に入りのカフェで、一人でのんびりとコーヒーや読書を楽しむ
- 行きつけの飲み屋で、常連や店員とおしゃべりする
- 趣味のメンバーでバーベキューする
- 地域の清掃ボランティアをする
- シェア畑で野菜を育てる
一人で過ごす場所も、他者と共に作業する場所や会話する場所も、いずれもサードプレイスです。
その中で私が最近重要だと感じているのが、他者(普段接することがない人)と会話をするサードプレイスです。
壁にぶつかったときに必要なもの
誰しも、生きていれば困難に出くわすことがあります。
いっぱい悩んで、いっぱい考えて、ときには誰かに相談します。
それでも、解決できないこともありますよね。
自分には自分の考え方のクセがあります。
そして、自分の身近な人たちや仲の良い人たちは、考え方や感性が自分と似通っていることが多いです。
なぜなら、心地いいからです。
普段は心地いい相手と過ごしていて何も問題はありませんが、困難にぶつかってなかなか解決しないとき、環境をガラッと変えたいとき、あるいは、理想に向けてステップアップしていきたいときなどは、全くちがう考え方や感性の人の話がヒントとなります。
よく、視野を広くもとうとか、視座や視点を変えて考えようとか言いますよね。
そうすることで、それまでは見えていなかったことが見えてきて、アイディアや問題解決につながります。
仲の良い人、あるいは慣れ親しんだ人と一緒にいるのは確かに楽だし楽しいけれど、視野、視座、視点という意味では、変化に乏しく、広がりにくくなってしまいます。
自分を振り返ってみると、居心地の良い相手とばかり過ごし、ちょっとちがう考え方の人がいて「なんでそんな考え方するんだろ」と思いはしても、深く掘り下げることはありませんでした。
「そういう人とは深く付き合わないから関係ない」という思いがあったんですよね。
とても狭い世界で、狭い考え方で生きていたな、と感じます。
それでも、楽しく幸せに生きられているのなら、何の問題もありません。
けれど、私の場合は、「仕事をやめたい!(でもそんなに簡単にやめられない!)」という壁にぶつかり、しばらく悩むことになりました。
もし当時の私にサードプレイスがあり、普段は接することのない年齢の人、業界の人、立場の人などと話すことにより、もっと幅広い考え方ができていたなら、悩む過程は楽しく刺激的と感じられて、もっと悩む期間が短かったのではないかと思ったりします。

今は楽しいから、後悔しているわけではないけど
サードプレイスとしてのSNS
仕事に悩み始めた当初、私はSNSを始め、情報収集するようになりました。
投資関連のアカウントに始まり、そのうち働き方や生き方に関するアカウントもフォローするようになり、発信やリプもするようになりました。
私にとって、SNSのつながりは徐々にサードプレイスのような場になっていきました。
なので、SNSもサードプレイスになり得るとは思います。
けれど、SNSは基本的に自分が気になる人の発信を見る、フォローする、という仕組みです。
そこにリアルなサードプレイスとの違いがあります。
リアルなサードプレイスだと、SNSだったらフォローしなかっただろうな、という人と出会う可能性もあります。
その人と仲良くはならないかもしれませんが、仮に仲良くならなかったとしても、その人と話して驚いたこと、不思議に思ったこと、自分には無理だと思ったことなどは、刺激になります。
リアルなサードプレイスは、そういう偶然性が魅力だと思います。
また、SNSで誰かとつながることって、けっこうハードルが高くありませんか?
20代~30代前半の人たちはどうかわかりませんが、少なくともアラフォーの私にとっては、簡単ではありませんでした。
SNSを始めた当初は見る専門で、誰かとやりとりをすることはありませんでした。
匿名のアカウントが多いし、相手をどれくらい信頼できるかって、正直わからないですよね。
今でこそSNSのつながりは私にとってとても大切なものですし、実際にお会いした方もいます。
けれど、ある程度の期間、発信を見たりリプし合ったりしないと、相手がどういう人かわからず、時間がかかりました。
リアルな場では、匿名のことは少ないし、実際に会って話します。
何回か会えば、何となくその人のことがわかってきたりするものです。
早い段階で安心感が得られるという意味でも、リアルな場の方がサードプレイスとしてはいいんじゃないかと思います。
自分のサードプレイスの探し方
では、どうやってサードプレイス(人と出会えて話せる場所)を探すのか。
これは、気になるところに行って、雰囲気を肌で感じるしかないなと思います。
私の夫はサードプレイス作りが得意(?)で、行きつけのレストランがあってお店の人と仲が良かったり、投資関係の集まりによく参加しています。
レストランのつながりから、ワインに興味をもつようになってワインの資格をとり、そのワインの資格からまた交友関係が広がっています。
趣味や勉強会などは、共通の目的があるので、入りやすいですね。
飲食店だったら、チェーン店ではなく個人店で、しかもそんなに広くないお店の方がアットホームで会話が弾みそうですよね。
個人のカフェなどは、話しかけるとたくさん話してくれる店員さんもいます。
店員さんと話しているうちに他のお客さんも加わる、なんてことも起きる可能性があります。
私が最近よく調べているのは、私設図書館とか、シェア本屋、ブックカフェなどのうち、ワークショップなどのイベントも行っていて、誰に向けてもオープンで、話すことが許されるような場所です(黙々と読書する雰囲気の場所では話せないので)。
そのほか、地元で活動するグループがある可能性もあります。
町内会のようなカッチリしたものではなく、ゆるく活動しているグループもあります。
最近サードプレイスに興味があって本を読んだりしていますが、「ゆるい場をつくる人々 サードプレイスを生み出す17のストーリー」という本はとても参考になりました。(紹介されている場所は関東が多め)
掲載されているお店にも行ってみたところ、とてもフレンドリーでアットホームな雰囲気でした。

この本を読んで驚いたのは、私が引っ越す前に住んでいた街のコミュニティがサードプレイスとして掲載されていることでした。
そんなコミュニティがあるのは全く知らなかったんです。
やっぱり自ら調べないと見つけることはできないということですね。
調べるのは大変だし、実際に行ってみたら思ってたのと違ってた、合わなかった、ということもあるかもしれません。
でも、自分にとって居心地がいいサードプレイスがあるというのは、とても心強いことです。
そういう場がほしいと思ったなら、あきらめず、探して足を運んでみてくださいね。
まとめ
今回は、サードプレイスの中でも、「普段接することのない人と出会い話せる心地よい場所」をもつことについてお伝えしました。
世の中にはいろいろな人がいて、さまざまな活動をしていて、本当に面白いと思います。
家庭、仕事はもちろん大切です。
でも、たまに家庭や仕事から一歩外に出て、普段とはちがう風を感じることで、ワクワクしたり、元気が出てきたり、何かしたいな、という気になったりします。
それは、家庭や仕事にも良い影響があります。
自分にとって心地いいサードプレイスで会話をするという行為は、コーチングとまではいかないまでも、コーチングに近い効果があると思うんです。
自分の世界がちょっと狭いな、最近なんとなく滞ってるな、と感じる人は、ぜひサードプレイス探しをしてみてください。
私も引き続き本を読んだり実際に行ってみたりして、サードプレイスについて勉強します。
もちろん、コーチングセッションも行っているので、「サードプレイスよりも1対1の方が気が楽だ」という方は、ぜひコーチングをお試しください。
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