自分の顔に責任をもつ 「いい顔」になるには?

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

リンカーンは、顔が気に入らない、という理由で閣僚候補の人物を採用しなかったことがあります。
そのとき、「40歳を過ぎたら自分の顔に責任をもつべきだ」とリンカーンは言ったそうです。
それまでの人生、生き様や考え方が、顔つきや表情に現れると考えていたのですね。

目は口ほどに物を言うといいますが、目に関わらず、その人の顔つきや表情から読み取れること、感じることってありますよね。

また、初めて会う人の第一印象は、服装や立ち居振る舞い、話し方など、さまざまな要因で決まりますが、中でも顔が占める割合は大きいのではないかと思います。

それだけ、「顔」はコミュニケーションの中で重要な役割を果たしているということです。
顔が整っているかどうか、という造作の問題ではありません。

今回は、「いい顔」がどうやって作られるのか、アドラー心理学の考え方を取り入れながら考えていきます。

どういうときに「いい顔」になる?

そもそも、いい顔って、どんな顔でしょうね。

私は人相学の専門家ではありませんので、正直わかりません。

ただ、自分の経験では、顔について指摘されたことが二度あります。

一つは、大学生で初めてアルバイトをしたときです。
いわゆる居酒屋でホール担当をしていました。
このとき、厨房で働いている50代くらいのおじさんに、「最初はどうかなと思ったんだけど、笑顔を見たときに大丈夫だなと思った」と言われました。

働き始めた当初は、初めてということもあり緊張していました。
けれど段々と打ち解けていって、最終的にはとても仲良くさせていただきました。

また、大学生活はとても楽しかったので、アルバイト以外の時間もとても充実していました。

次に顔について言われたのは、30代前半のとき。
父親に突然「いい顔になってきたな」と言われました。

急に言われて驚きましたが、そのときに考えたことは、「仕事が楽しいし、後輩も増えてきて指導する立場も経験し、責任ある業務も任されるようになってきたからかな」ということでした。

公務員時代の中で、一番仕事が楽しいと感じていた時期だったんですよね。

アルバイトで顔について言われたときも、父親から顔について言われたときも、共通しているのは、「日々の生活が充実していた」ということ。

勉強や仕事、プライベートがすべて楽しくて充実している、全体的にとてもやる気があってエネルギーがある状態だったと言えます。

「いい顔」がどのような顔か、形容するのは難しいですが、このような状態のときに「いい顔」になるのは、なんとなく分かっていただけるのではないかと思います。

「人生の課題」に対する態度

ということは、「いい顔」になるには、どうやってそのように充実したエネルギーのある状態を作り出すのかが重要ですね。

もしかしたら、充実した状態は自然と作られていくものだとか、運だと思っている人もいるかもしれません。

けれど、それは違います。

充実してエネルギーのある状態は、「自分で創る」ものです。

したがって、そういう状態からつくられていく「いい顔」も、自分次第
相手が楽しませてくれるから、とか、相手が満足させてくれるから「いい顔」になるのではありません。

リンカーンが「40歳を過ぎたら自分の顔に責任をもつべきだ」と言った理由は、そこにあります。

さて、アドラー心理学では、人生には3つの課題があるとします。
それは、「仕事」「交友(仲間)」「恋愛・結婚(パートナーシップ)」です。
学生だったら、「仕事」は「学業」と言えます。

これらの課題は、大なり小なりいつでもあって、課題が完全にゼロということはそうそうないのではないかと思います。

課題は誰でもいつでもあるものです。
けれど、人によってちがうのは、課題への向き合い方です。

「アドラーの言葉 エッセンシャル版」(岩井俊憲 著)では、次のように書かれています。

人が「人生の課題」に対してどのような態度をとっているのか、その際、その人の中で何が起こっているのかを知ることで初めて、その人の本質がわかる。

すなわち、課題に向かって進んでいるのか、ためらっているのか、立ち止まっているのか、おどおどと歩いているだけなのか、言い訳ばかりを探しているのか
それともそれを乗り越えて成長するのか、あるいは社会に反する形で自分を誇示するために課題を放置するのか
そういうことがわかるのだ。

アドラーの言う、「その人の本質」が、顔に現れるのではないでしょうか。

思えば、私が顔について指摘されたときは、どちらも大きな人生の課題を乗り越えた後でした。

アルバイトで指摘されたのは、1年間の浪人生活を終え、志望大学に合格した1年生のときでした。

父親に指摘された当時の職場では、仕事に技術が必要でした。
最初はなかなか上手にならなかったため、とても苦労しました。
苦しい時期を越えて、少しずつ自信がついてきたときに、父親に「いい顔になった」と言われたと記憶しています。

「学業」と「仕事」という課題に真剣に向き合った結果、充実した生活を送ることができ、それが顔つきや笑顔といった表情に現れていたのでしょう。

自分ではわかりづらいかもしれませんが、顔つきや表情は、自分でつくりあげていくものです。

課題に対して、ずっとおどおどと歩いていたら、そのような顔に、
言い訳ばかりを探していたら、そのような顔に、
自分を誇示するだけで課題を放置したら、そのような顔になるのです。

そしてそれは周囲に伝わります。

映画やドラマの俳優の演技やアニメは、わかりやすいですよね。

同じキャラクターでも、最初と最後で顔つきや表情が変わるのは、よくあることです。
それは、物語の中の人生の課題に対してどのように対応し、その結果どのような気持ちになるのか、といったことを反映しているからです。
また、その変化は、他のキャラクターにも影響を与えます。

自分の好きな「いい顔」になるには、自分の好きな生き方(人生の課題への態度)をすることが重要です。

まとめ

今回は、「いい顔」についてお伝えしました。

誰かを見ていて、「この人はいい顔してるな」とか、「顔つきが変わってきたな」と感じたことが、あなたにもあるかもしれません。

あなたも、「いい顔」をつくっていくことができます。
そしてその「いい顔」は、周りにも伝わり、良い循環を生み出します

リンカーンは40歳過ぎたら、と言っていますが、別に何歳からでも遅くありません。

自分は、人生の課題にどのように対応してきたか。
本当は、どのように対応したいのか。
ぜひ、振り返ってみてください。

仮に今まで思うように対応できなかったとしても、問題ありません。
これからの課題に対して、あるいは、今の課題に対して、理想的な態度をとっていけばいいんです。
これからどうしたいのかが、大切です。

人生の課題に対して、なかなか思うような態度がとれないという方は、ぜひコーチングをお試しくださいね。
アドラーの勇気づけを学ぶ講座もご用意しています。

よろしければ、こちらもお読みください。


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