こんにちは、ライフコーチのSayaです。
前々回から、お世話になっている美容師Aさんから聞いたお話の中で印象的だった内容をお伝えしています。
第一弾はこちら
第二弾はこちら
今回が最終回。
Aさんは、美容院が多く立ち並ぶ激戦区で、その美容院の人気No. 1スタイリストです。
そこで、Aさんとたくさんお話しする中で私が感じた、Aさんが人気スタイリストである理由についてお伝えします。
地道なアシスタント時代
美容院には、カットなどをするスタイリストと、洗髪したりカラーリングの補助などをするアシスタントがいますよね。
美容師免許を取得しても、すぐにお客さんのカットをできるわけではなく、アシスタントを経てスタイリストになります。
アシスタント時代は、あいた時間にカットなどの練習をして技術を磨き、スタイリストとしてデビューします。
Aさんは、アシスタント時代は原宿の美容院に勤めていたそうです。
原宿といえば、若者が行くおしゃれな街、若者文化の最先端、というイメージです。
私の中学時代(約30年前)は、原宿には黒いドレスを着たお姉様が必ずいて、とても印象的でした。
そういう人たちは、みんなX JAPANのファンだと思ってたよ
Aさんが勤めていたのは15年くらい前なので、もう黒いドレスのお姉様はいなかったと思いますが、多種多様なファッション、髪型の人がいたようです。
美容院が休みの日は、原宿の街に立って、そういう人たちの髪型を観察しまくったらしいです。
声をかけて、写真を撮らせてもらうこともあったとか。
カットの練習をさせてもらう協力者も、知り合いの他、街中で声をかけて探すことも多かったそうです。
また、Aさんは、本屋で雑誌を片っ端から立ち読みしていました。
2時間くらいかけて、女性誌も男性誌も読んでいたそうです。
美容院で読む雑誌は、今ではタブレットになりましたが、数年前までは雑誌そのものが手渡されていましたよね。
お客さんに適した雑誌は何かを考える、その技術も磨けと先輩から言われていたようです。
街中での観察や雑誌の立ち読みは、いずれも自分が好きでやっていたとAさんはおっしゃっていました。
また、カットの協力者を探すために声をかけるのも、当時の原宿では珍しいことではなかったし、勤める美容院がスパルタだったから、しのごの言ってる場合ではなくやらざるを得なかった、ともおっしゃっていました。
やっぱり、そういう地道な努力をしてる人はどんどん成長して、人気スタイリストになるんだな、と私は感じました。
多種多様な人が集まる原宿の美容院を勤め先として選び、スパルタな環境に身を置いた。
また、休日も勉強するために行動していたんですよね。
そして努力を努力とも思わずできたのは、好きだという思いが根底にあったからなんですよね。
自分の個性や特性をいかす
カットは、まずはマネキンで練習して、先輩からOKが出たら、人で練習を始めるそうです。
Aさんの初めてのカットは、女性のショートカット。
ご自分のことを「思い切りがいい」とAさんはよくおっしゃっていますが、初めてのカットの時も、それが発揮されたようで、ベリーショートに仕上がったそうです。
イメージとしては、大竹しのぶさんのような。
Aさんにとっては、このカットは想定外で失敗でした。
でも、いくら練習だったとしても、お客さんを前にして失敗だなんてことは言えないし、そんな態度も見せてはいけない。
ということで、何事もなかったかのように終了したそうです。
Aさんは、初めてのカットは失敗だったと今でも思っているようでした。
確かに、自分が想定しているものとは違う仕上がりになってしまったのは、美容師としては失敗だったのかもしれません。
でも、そのベリーショートになったお客さんは、15年たった今でも、ずっとAさんに切ってもらっているんです。
髪型を好きだと思っていなかったら、次もカットしてもらおうとは思わないですよね。
お客さんが好きだと思ったということは、技術としては問題なかったということだし、思い切りの良さというAさんの個性・特性が、お客さんにうまくハマったということです。
実際、今のAさんの女性のお客さんは、ショートカットが多いとのこと。
また、Aさん以外の人に切ってもらうと、「もっと切っていいって言っても、なかなか切ってくれない」という感想を持つ人が多いようなんですよね。
私はAさん以外に切ってもらったとき、「遅い、時間がかかりすぎ」と思いました。
Aさんは技術が優れているから早い、というのもありますが、その他に、思い切りよく切ってくれるから早いというのもあると思います。
思い切りよく切った結果、想定外のベリーショートになってしまったという失敗も、それを求める人が世の中にはいる、ということです。
思い切りの良さはそのままに、想定通りの形にカットできるようになったAさんは、今では人気のスタイリストです。
余談ですが、Aさんの女性のお客さんは、ショートカットのほか、私を含め、独立している人が多いらしいです。
カットに思い切りのよさを求める人は、自身も思い切りがいいのかもしれませんね。
人柄
私がAさんに長らくカットをお願いしている理由は、技術の他に、その人柄も大きいです。
- 飾らない、等身大
- 明るい、笑顔
- オープンな雰囲気
というのがAさんの印象です。
髪の相談をするのに、話しやすさや信頼は重要です。
話しやすさや信頼は、人柄に大きく影響されます。
また、私は話をするのが好きなので、髪のこととは関係のない話もたくさんします。
きっと、お客さんと話すことをAさんご自身も楽しんでいるから、お互い良い時間を過ごせて、また指名しようという気持ちになるんですよね。
髪の相談をしやすい、それ以外の話もしやすくて楽しいと感じる人が多いから、Aさんは人気なのだと思います。
人それぞれ、人柄はちがいます。
相性もあるので、万人に人気、ということはあり得ないことです。
でも、変に自分を飾ったりせず、誠実にお客さんの話を聞き、希望を汲みとってサービスを提供することで、引き寄せられる人が必ずいるんですよね。
まとめ
今回は、美容師Aさんが人気の理由として、次の3点についてお伝えしました。
- 好きなことを地道に努力すること
- 個性や特性をいかすこと
- 人柄
この3点、特に目新しいことではないですよね。
その道で成功している人は、当たり前だけど、みな努力しています。
好きでやっていることだから、本人はそこまで努力と感じていないのかもしれませんが。
また、自分の特性や個性を理解し、それをいかして、サービスを提供しています。
コミュニケーションにおいては、変に飾ることなく、とても話しやすい雰囲気でお客さんの話を聞き、お客さんの時間を、心地良い充実した時間にしています。
これらのことに真剣に取り組んだ人が、誰かに強く求められる存在になるんだと思います。
想像もできないようなすごいことをしているわけではないけれど、続けるのが難しかったりします。
それは、焦りや嫉妬、劣等感など、人との比較に起因していることが多いですよね。
そういうことに惑わされることなく、コツコツと進んでいきたいものです。
3回にわたってお伝えしてきた、美容師Aさんから聞いた印象的なお話は、これで最後となります。
美容師という競争が激しい業界で活躍している人から学ぶことは、多いですね。
これからも、Aさんとの会話を楽しもうと思います!
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