退職について親に話すのがおっくう・・・なら、伝えなくてもいい

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

私は元公務員で、2023年に退職し、フリーランスのライフコーチとなりました。
早いもので、退職してもう1年がたちました。

実は、私が退職したことを、1年たった今でも両親は知りません。

え!?
と驚きましたか?

驚いたならば、ぜひこの記事を読んでいただきたいと思います。

私も、親に言わない選択肢なんてない、と思っていました。
親に伝えるのは一苦労、きっと受け入れてもらえないだろう、と心配していたのに、親に律儀に報告することしか考えていませんでした。

でも、親に報告しないという選択肢は、全然アリでした。

コーチングセッションでの驚き

私が退職することを決めたのは、2022年5月でした。

両親には相談していません。
「仕事について考えてるんだよね~」という内容のLINEを送ったことはありますが、本格的に相談することはなく、自分で退職を決めました。

退職を決断した後に考えたのが、どのように親に伝えるか、ということでした。

私の母親は心配性で、保守的なところがあります。
母親に伝えたときの反応は否定的で、言い合いになりそうなことは、予想できました。
否定的なことを言われたときにどのように対応したらいいか、それが一番の懸念点でとても気が重かったんです。

なので、対応策を考えるため、コーチングセッションを受けました。
この時点では、親に伝えることが前提で、伝えないという選択肢については考えてもいませんでした。

どのように伝えるかを話していたセッションの中で、コーチに「伝えないという選択肢もあると思うのですが」と言われました。

その指摘は、まさに目からウロコという感じ。
「あ!そんなの考えてもいなかったな」と驚きました。

その上で、「それは多分できないと思う」と答えました。
自分は顔に出やすいタイプで隠しごとが苦手だから、伝えないことはできないだろう、とそのときは本気で思っていたんですよね。

そのため、セッションは「母親に伝えるときの私の心の持ちようをどうしたらいいのか」について考えて、終了しました。

心に根付いた新たな選択肢

セッションではサラッと流れた、親に伝えないという選択肢。
意外にも、この新たな選択肢を知ったインパクトは、私にとってものすごく大きかったようです。

2022年5月に退職を決断してから、2023年3月に退職するまで10ヶ月ありました。
でも結局、その間に本気で「今日伝えよう」と考えて親に会うことは一度もありませんでした。

心のどこかに「伝えないという選択肢」がずっと残っていて、だんだんと、

  • 一緒に住んでるわけでもないし、頻繁に会うわけでもない
  • 伝えなかったからって、親には何の影響もない
  • むしろ伝えたら心配するから影響が大きい
  • 心配してくれるのはありがたいけど、対応が面倒
  • もう伝えなくていいんじゃないか

と考えるようになりました。

本心を隠していたナゾの思い込み

親に退職することを伝えないという選択肢は考えたこともない、という人は、私以外にもいることでしょう。

でも、もう親から自立しているのに、なぜ自分の仕事のことを報告しなければならないのか、何のために報告するのか、理由が思いつきません

たとえば、自立してからも自分がどこに出かけたとか、何を食べたとか、事細かに親に報告する人は、そんなにいないと思います。(親の興味があることだったら共有するかもしれませんが。)

それなのに、なぜ仕事のことになると報告しなければならない、報告して当たり前、と思い込んでいたのか、よくよく考えると不思議です。

確かに、親は子の職業について興味はあるかもしれません。

でもどんなに親の方に興味はあっても、(ちょっと冷たい言い方にはなってしまいますが)子の仕事は実は親には関係のないことで、「報告しなければならない」理由はないんですよね。

結局、
伝えたければ伝えればいいし
伝えたくなければ伝えなければいい

というとてもシンプルなこと
なんではないでしょうか。

私は、次のように考えていました。

応援してくれるんだったら伝えたい
でも母親は否定的な言葉をかけてくるだろう
その言葉にうまく対応できなくて言い合いになるだろう
言い合いは面倒
それに心配はかけたくない

つまり、最初から、「退職について伝えたくない」というのが本心だったんです。

でも、「伝えるのが当たり前」「伝えなければいけない」「隠しきれない」という思い込みが本心の上に覆い被さっていて、自分の本心に気がついていなかったのだと思います。

コーチの「伝えないという選択肢もある」という言葉で思い込みがなくなり、その結果、自分の本心が露わになって、本心にしたがって、伝えないという選択をした、ということです。

隠しごとをしていることに、後ろめたさや申し訳なさを感じないわけではないです。
誤魔化さなきゃいけないときもありますしね。

でも、それはストレスというほどのことでもないことに気がつきました。
ただ、頻繁に会っていたらストレスになるかもしれない、とは思います。

もし隠すことのストレスが大きくなってきたら、あるいはもうそろそろ伝えてもいいかな、という気持ちになったら、親に退職したことを伝えると思います。

そのときは、コーチングセッションで考えた「心の持ちよう」を思い出しながら、冷静に伝えることを心がけます。

まとめ

今回は、「退職することを親に伝えるのが当たり前」と知らず知らずのうちに思い込んでいた私が、伝えないという選択肢を知って、伝えないことを選んだことについてお伝えしました。

元同僚やSNSのフォロワーさんで、退職した人が何人かいます。
みなさん、退職することを親御さんに伝えているようです。

また、私が親に退職したことを伝えていないことを友人に話すと、けっこう驚かれます。

どんなに歳を重ねて親から自立していても、仕事に関しては親に伝えるというのがメジャーな考え方なのかもしれません。

でも、親子の関係性は人それぞれ。
なかなか話せない、話しづらい場合もあります。

そのときは、伝えなくても大きな問題のない私のようなケースもあることを思い出してください。
何も無理に伝えなくてもいいんです。

もしかしたら、あなたにとっても「親に伝えない」という選択肢がアリかもしれませんよ。

もし、親に伝えないのはどうしても考えられないとか、そもそも親のことが気になって退職を決断できないとか、そういう場合は、お気軽にコーチングをおためしくださいね。


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