指摘しても改善してくれない…もしかしたら信頼関係ができてないのかも

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

みなさんは、日頃、誰かを指導することはありますか?

親になれば子どもに、仕事だったら同僚や後輩、部下に指導することがあるでしょう。

そのとき、相手はそれをすんなり受け入れてくれていますか?
不貞腐れたり、反抗的な態度をとっていませんか?
そこまで露骨じゃないにしても、なんか響いてない感じがしませんか?

指導の中でも、何かを指摘することって、けっこう気をつかいますよね。

相手が気を悪くしてしまわないよう、言葉を選んだり。
できれば伝えたくない、直接伝えずに気づいてもらう方法はないものか、と考えたり。
その結果、結局伝えずに放置したり。

でも、どうしても伝えなくてはいけないときもあります。

今回は、指導、指摘する立場にあるならば、まずは信頼関係を構築しよう、ということをお伝えします。

指摘されたとき、どう感じる?

まずは、指摘された人の気持ちになって考えてみましょう。

すんなり受け入れられるとき・受け入れられないとき

誰にでも、何かを指摘されてイラついたり、ムカついたり、モヤモヤしたことはあると思います。

でも逆に、ものすごくすんなりと受け入れられることもありませんか?

特別に優しい言葉ではなく、ストレートにビシッと指摘されても、抵抗なく聞き入れられることもあります。

どういうときに、どのように感じるでしょうか?
ちょっと考えてみてください。

【すんなりと聞き入れられるとき】

  1. 自分が明らかに悪いとか、間違ってしまったと思っているとき(指摘されて当然)
  2. 内容を聞いて、納得できたとき(新しい気づきや学びがある)
  3. 自分のことを思って、指摘してくれているとき(自分への思いやりが感じられる)

など

【イラつくとき、ムカつくとき、モヤモヤするとき】

  1. 分かっていることを言われたとき(言われなくても分かってるわ!と思ってしまう)
  2. こちらの事情を無視されているとき(こっちの話も聞いてよ!と思ってしまう)
  3. 嫌味ったらしいなど、指摘の仕方にちょっとクセがあるとき(言い方がムカつく!と思ってしまう)

など

以上、いくつか挙げてみましたが、この他にもあると思うので、みなさんも考えてみてくださいね。

感じ方は、人それぞれちがいますから。

ショックを受ける、意気消沈する

何かを指摘されて、ショックを受けたり、がっかりするなどして、やる気を失ってしまうこともあります。

たとえば一方的に指摘されたり、相手の話し方が高圧的だったりすると、その態度に圧倒されてしまい、指摘された内容なんか頭に入らなくなってしまいますよね。

また、そのとき直接関係のない、以前の出来事などを持ち出されて指摘されると、やる気がなくなってしまいます。

指摘された相手によって、感じ方は変わる

指摘されたときの気持ちをいくつか挙げてみましたが、感じ方は、誰に指摘されるかによっても大きく左右されます。

たとえば、上記の青い箱の1の状況で、信頼していない人に指摘されたら、どうでしょう。
「確かに私が間違ってたけど、あなたに言われたくない!」と思ってしまいそうですよね。

ほとんど話したこともない、ときどき顔を出す程度の先輩や上司になにかを指摘されたら、どうでしょう。
「何でよく知らないこの人にそんなこと言われなくちゃいけないの?」と思ってしまうこともあるんですよね。

どんなに指摘をされて当然、仕方がないと頭でわかっていても、信頼していない人やほとんど会ったことがない人に指摘されたら、その言い方やタイミングなどによっては、イラ立ちや怒り、モヤモヤなどの違和感を感じてしまうことがあります。

逆に、赤い箱の1の状況でも、信頼、尊敬する相手に何かを指摘されたら、青い箱の1のようにに感じられます。

赤い箱の2、3だって、信頼する相手だったら多少は許せちゃうんですよね。(もちろん、2、3が続けば信頼はなくなりますが。)

また、信頼、尊敬する相手からの思いやりの感じられる指摘であれば、ショックを受けてやる気を失うことはないでしょう。

イラッとしたりモヤモヤしながらも、指摘したことを改善してくれる人はいますが、相手に不快な思いをさせないに越したことはないですよね。

もしあなたが後輩を指導する立場にあるとか、部下を抱えているのだったら、まずは信頼関係を構築することに力を注いでください。

自分の子どもであっても同じです。

血がつながっているだけで信頼関係があるというわけではありません。

信頼関係は、日頃のコミュニケーションをとおして構築していくものです。

信頼関係を築く

信頼関係を築くのに最も大切なことは、相手の話を聞くことです。

このことについては、下記記事に書いていますので、そちらをお読みください。

話を聞けば、

  1. 相手は、自分を受け入れてもらえているという安心感を感じられます。
    安心感のある相手は信頼することができ、そういう人からの指摘は、聞き入れやすいですよね。
  2. 相手のことが理解できます。
    相手のことが理解できれば、相手に適した指導方法や、何かを指摘するときにどのように伝えたらいいのかも分かってきます。

信頼関係があるからといって、どんな伝え方でもいいのかというと、そういうわけではありません。

ストレートにズバッと指摘した方がいい場合もあれば、優しく伝えた方がいい場合もあります。
場合によっては、指摘しないで自分で気づかせる方がいい場合もあるでしょう。

信頼関係があるからと、相手に配慮せずに接していたら、信頼関係はこわれてしまいます。

信頼関係を構築してからも、相手の話を聞き、相手のことを思って指導し、相手が聞き入れやすい方法で指摘する姿勢が重要です。

まとめ

今回は、誰かに何かを指摘するときに必要な信頼関係についてお伝えしました。

何かを指摘されて素直に聞き入れてくれる人、聞き流す人、すぐにムッとしてしまう人、反抗してくる人など、本当にいろいろな人がいます。

でも、相手との信頼関係が構築されていれば、指摘することのハードルはグッと下がります。

相手の話をよく聞き、相手をよく理解する。
そうすれば、相手はあなたに信頼感をもつことができ、指摘を聞き入れる土台ができます。
また、相手に合った方法で指摘事項を伝えることができれば、相手に与える不快感を極力おさえることができます。

むやみやたらに指摘するのではなく、まずは、相手の話を聞きましょう。

人との信頼関係を構築する上でサポートが必要な場合は、ぜひお気軽にコーチングをお試しくださいね。


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