こんにちは、ライフコーチのSayaです。
現在放送中の、連続テレビ小説「らんまん」。
みなさんはご覧になっていますか?
主人公のモデルは、明治時代の植物学者、牧野富太郎さん。
ドラマの中では槙野万太郎という名前で、神木隆之介さんが演じています。
そして牧野富太郎さんの妻、壽衛さんはドラマの中では寿恵子という名前で、浜辺美波さんが演じています。
ドラマ終了まであと1ヶ月を切るなか、万太郎を献身的に支える寿恵子の存在感には、目を見張るものがあります。
今回は、寿恵子の信念と意識のパワーについてお伝えします。
経済的にきびしい槙野家を支える寿恵子
主人公の万太郎は、寝食を忘れるほど、とにかく植物が大好き。
日本の植物図鑑を出版することを夢みて、研究に没頭する日々です。
暮らしていくためには、生活費のほか、研究に必要な書籍代や、植物採集のための旅費、図鑑に先立って出版している図譜の印刷にかかる費用などが必要です。
その家計のやりくりをしているのは、寿恵子です。
借金もしています。
ドラマでは、今のところ5人の子どもが産まれています(うち、1人は病気で死去)。
実際は、13人もの子どもを壽衛さんは産んだらしく、子だくさんだったんですね。
万太郎は寿恵子のことを心配しながらも、子どもが生まれてからも変わらず好きなことに没頭しています。
大学の植物学教室の助手として働いているものの、そのお給料だけでは全然足りません。
ときどき、植物採集で長期間にわたり家をあけることもあります。
それでも、寿恵子は音を上げることもなく、質入れや内職をしていました。
内職だけでは間に合わなくなってからは、子どもがたくさんいる中、働き始めました。
また、時に借金取りの対応もしています。
最近の放送では、新たに商いをやりたいと言っていました。
寿恵子のパワー
寿恵子は、なんでそんなに献身的にパワフルに万太郎を支えられるのでしょうか。
そこには、「信念」と「意識」という2つの要素があると思います。
信じる力
ドラマを通じて、寿恵子はずっと万太郎が植物学の世界で大成すると信じ、応援しています。
未来のことは誰にも分かりませんから、そこに根拠はありません。
ただ万太郎本人よりも強く信じ、万太郎が植物の研究に集中できるよう、後押ししています。
図譜を印刷するのに石板印刷機を買おうと言ったのも、寿恵子でした。
また、現状つかっている石板印刷機よりももっと楽に大量に印刷できる機械が海外にあることを知った寿恵子は、それをいつか購入することを想定し、まだ日本に入ってきてもいない印刷機について思いを巡らせ、いくらかなぁ、と真っ先に考え始めます。
万太郎が大成するという信念が、寿恵子を強くさせ、突き動かしている。
また、そんな寿恵子の影響もあって、万太郎は植物研究に没頭し、少しずつ結果を残していく。
それにより、さらに寿恵子の信念は強くなる。
そんな良い循環があるように思います。
意識のありか
お金がない
まだ手のかかる幼い子どもがたくさんいる
たまに夫は長期不在になる
働かなくてはいけない
はたから見たら、うわぁ・・・と思いますよね。
つらいわー、無理だわーと。
でも、寿恵子はそうは思いません。
寿恵子の意識は、目の前の困難な事柄にあるのではなく、別の場所にあります。
それがよくわかるのが、石板印刷機に代わる最新の印刷機の話を聞いたあと、寿恵子が万太郎に語ったセリフです。
思い描いてみて、新しい印刷機。
晴れた風のない日にね、ここにみんなで干し場をつくるの。
新しい印刷機なら、万太郎さんの植物画、たくさん刷れるでしょ。
刷り上がったら、片っ端からバーって干して。(中略)
本文と図版、そろって図鑑完成!
(中略)
私、すごくいい図鑑になる自信あります。
(万太郎:すえちゃんは、自信あるがかえ?)
うん、もうはっきり見えてるもの。
「らんまん」(第23週「ヤマモモ」(113))より引用
寿恵子には、将来、図鑑を出版している自分たちの姿が見えているんですね。
このように、寿恵子の意識は、将来の自分たちの姿(理想の姿)にあります。
しかも、「そうあったらいいなぁ」という願望をただもっているのではなく、実際にそうなったときの自分を思い描き、感じることができているんです。
それを可能にしているのは、揺るぎない信念です。
これは、夢に向かって進んでいくための、大きな大きなパワーとなります。
では、寿恵子が目の前の問題を放置しているかというと、当然そういうわけではありません。
働いて借金を返済していますし、さらに収入を増やすべく、自ら商いに挑戦しようとしています。(9月6日現在)
万太郎が大成するのだという揺るぎない信念。
その信念があるから、意識は「不安」には向かわずに「自分たちの理想の姿」にあって、その幸福感を感じることができている。
その感情を力にして、目の前にある困難を困難とも思わず、単なる事実として受け取り、粛々と対応していく。
信念と意識のパワーを、寿恵子から学ぶことができます。
すえちゃん、本当に強いな~!
人に頼る
寿恵子は、必要なときには人に頼っています。
たとえば、料亭を営んでいる叔母にお金を貸してもらえるよう、お願いしにいきます。
その結果、その料亭で仲居として働くことになります。
また、自分が働いている間、基本的には万太郎が子どもたちの世話をしますが、万太郎が留守のときなどは、住んでいる長屋の大家にお願いしています。
このように、寿恵子はなんでもかんでも自分でやろうとしないで、必要なときには人の助けを借りています。
明治の時代は、日本ではまだ植物学は注目されていません。
そんな時代に図鑑を出版するという夢をかなえるためには、自分たちの力だけでは無理だということを、寿恵子は知っているのですね。
まとめ
今回は、連続テレビ小説「らんまん」の寿恵子の信念と意識のパワーについてお伝えしました。
単なるドラマでしょ、と思われましたか?
もちろん脚色はされているでしょうが、実在した壽衛さんを元に、ドラマは制作されています。
だから、壽衛さんも寿恵子と同様だったと私は思います。
信念と意識のパワーについては、何も壽衛さんに限った話ではありません。
自分の願いを成就させていく人というのは、本人が意識しているかしていないかは別として、誰しも寿恵子と同じような確固たる揺るぎない信念があって、将来自分がどうありたいか、というのを想像し、感じることができています。
また、人の力を借りることの必要性についても、理解しています。
どうしても、目の前に立ちはだかる困難の方に意識をうばわれてしまうことがあると思います。
また、一人でなんとかしないと、と思ってしまう人もいるでしょう。
でも、そんなときは、「自分はこうなるんだ」という信念を強くもって、理想の自分を思い描き、しっかりと感じとってみてください。
そして、必要なときには人に頼ってください。
最初は難しいかもしれません。
でも、毎日毎日ちょっとずつちょっとずつ、練習してください。
続けるうちに、困難だと思っていたことが、いつの間にか解決できているかもしれません。
もし、どうしても難しいという場合は、お気軽にコーチングお試しくださいね。
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