「柵」の中に自分を閉じこめてない?「柵」の外をのぞいて、怖れの正体を知ろう

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

人は、それまでの経験や、自分の置かれている状況(事実)に大きく影響されます。

それゆえ、今の自分の考え方や性格が、経験や事実によって形成された、と考えることがあります。

たとえば、

  • 自分は昔いじめられていたから、人付き合いが苦手だ
  • 自分は長く同じ会社で同じ仕事しかしてこなかったから、他の仕事はできない
  • 自分は長男/長女/末っ子/ひとりっ子だから〇〇だ

とか。

経験は過去の出来事なので、それ自体は変えられません。
経験と同様に、事実(たとえば身長、家族構成など)も変えようがありません。

となると、上記のように「自分の考え方や性格が過去の経験や事実によって形成された」と考えると、「自分の考え方や性格も変えることができない」ということになります。

なんか、「柵」の中に閉じ込められているような状況です。

そこで、ちょっとでいいんで、ためしにその「柵」の外をのぞいてみてほしいんです。

「柵」という制限

柵があると、その柵の中で何かをやらなきゃいけない、という考え方になります。
無意識に、柵の外に出ていくことはできない、と思ってしまうんです。

たとえば、自分はいじめられていたから、人付き合いが苦手なんだ、という柵があったとします。

そうは言っても、生きていく上で人付き合いをゼロにはできません。
じゃあどうする、となったときに、柵があると、苦手な中でどうするか、という考え方になります。

もちろん、それで納得できる答えが見つかれば、なんの問題もありません。
柵の中で答えを見つけられる場合もあります。

でも、もしかしたら答えが出ないかもしれません。

柵の中での生き方が見つからない、けれど柵の外に出ていくこともできないのは、苦しいことです。

自分は長く同じ会社で同じ仕事しかしてこなかったから、他の仕事はできない、という場合も同様です。

柵の中での生き方(他の仕事はできないから現状の会社で仕事をうまく続ける方法)をいっぱい考えたけど、納得できる生き方を見つけられなかったとき、柵(他の仕事はできない)が立ちはだかって出て行けず、苦しむことになってしまいます。

「柵」の外をのぞいてみる

実際は、過去にいじめられた経験がある人でも、人付き合いが好きな人もいます。
長く同じ会社に勤めた人でも、新しい仕事に転職、独立する人もいます。

同じ状況でも、柵をつくる人もいれば、つくらない人もいるんです。

だから、実は柵は絶対に必要なものでも、開けられないものでもないんです。

もし、過去の特定の経験や何かしらの事実によって、柵を作ってしまって苦しんでいるならば、ためしに、その柵の外をのぞいてみてください。

そして、その柵の外に出ていける、と考えてみるんです。

たとえば、
もしかしたら、人付き合いへの苦手意識がなくなるかもしれない。
もしかしたら、今からでも新しい仕事ができるかもしれない。
と考えてみるんです。

そうすると、「やっぱり無理」と感じるのではないかと思います。

そう感じるのは、柵から出たときの「不安」「心配」「恐怖心」などが見えてくるからです。

それでもいいんです。

大事なのは、自分の中にある怖れの心があることに気が付くことです。

怖れの存在に気がついたら、次に考えるのは、その怖れの正体がなんなのか、とういうことです。

また、いじめられるのではないか、人に嫌われるのではないか
いい年して新しい仕事に挑戦して、失敗するんじゃないか
周りに反対されるんじゃないか

などなど、何に対して怖れを抱いているのかが見えてきます。

柵の外に出ることを考えないと、怖れをもっているということにさえ気が付かず、ただ苦しむだけです。

でも、怖れの存在と怖れの正体に気が付けば、次にその対処法を考えるという段階に進んでいけます。

対処法を考えた結果、柵の外に出ていく決心がつくかもしれないし、今までと同じ場所にとどまるという結論に達するかもしれません。

仮に同じ場所にとどまるという結論に達した場合でも、「結局おなじじゃん」と思わないでください。

「自分で選択してこの場所にいるんだ」という納得感をもてるので、得体の知れない不安や不満などを抱えることはありません。

柵に囲まれてはいないけれど、その場所に好んでとどまっている、という状態です。
同じ場所にいても、柵の中に閉じ込められているのとは、全然ちがいますよね。

怖れを受け入れるための大切な要素

怖れが見えてきても、それを受け入れて対処することは、最初は難しいかもしれません。

そういうときに力になるのが、「自分はどうありたいか」という思いです。

この「自分はどうありたいか」という思いの力はとても大きく、それによって、経験のとらえ方は大きく変わりますし、怖れや事実を素直に受け入れられるようになります。

「自分はどうありたいのか」というビジョンを明確にすればするほど、怖れへの対処も容易になります。

柵の中で苦しんでいるのだとしたら、自分は本当はどうありたいのか、具体的に思い描いてみてください。

まとめ

今回は、自分が無意識に自分を閉じこめている「柵」についてお伝えしました。

過去の経験や事実によって今の自分がある、というのは、その通りだと思います。
生まれながらにしてもっている資質と、さまざまな経験が合わさって、今の自分はあるのだと思います。

でも、それらによって自分をしばって、「柵」を設ける必要はありません。

どんな経験をしていようと、どんな状況であろうと、それだけで自分というものが決まるのではありません。

「柵」があると、その「柵」の中で何もできないというお手上げ状態になったときに、追い詰められてしまいます。

柵の中で苦しんでいるのなら、ほんの少しでいいから、ためしに「柵」の外に出ていくことを考えてみると、自分が抱いている怖れが見えてきます。

その怖れの正体と対処法を考えることで、「柵」は消えて、外に出て行っても、今までの場所にとどまっても、どちらでも好きな方を選べる自由が手に入ります。

「自分はどうありたいか」というビジョンをエネルギーにして、

  • 「柵」の外をのぞいてみる
  • 自分の中にある怖れの正体を知る
  • 怖れへの対処法を考える

頑丈でなかなか外に出られないと思っていた柵も、意外ともろかったりするものですよ。

もし、サポートが必要な場合は、お気軽にコーチングをお試しくださいね。

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