お金はためるものではなくて、使うもの

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

先日、実家に帰ったときに、母親とお金についてちょっと話しました。

そのとき、私は「お金使いなよ」と言ったのですが、「使うところがそんなにないのよ」と返ってきました。

それを聞いて、「お金を若いうちに使う」ことについて、考えさせられました。

お金というと、節約術や投資など、お金を増やす方法を考えることが圧倒的に多いと思います。
もちろん、それも大事です。

でも、「お金を使う」ということについても、真剣に考えなきゃな、と。

お金をためなければ、という思い

私もそうなんですが、「貯金すべき」と考えている人はけっこう多いのではないかと思います。

我が家では母親が節約思考が強めで、投資をすすめてきたのも母親でした。

私も母親に似て貯蓄ができる体質で、就職した当初は、貯金額が増えていくのが嬉しかった記憶があります。

お金以外だと、

  • ちょっと高級な紅茶をいただいたり買ったりしたとき、「もったいない」とちびちび飲む
  • 食事で好きなものは最後まで残しておく
  • ライブに行って購入したTシャツはコレクション化して、ライブ以外ではほぼ着ない

というのが私の傾向です。

でも、これをやると、

  • 紅茶の香りがなくなる
  • 好きなものを食べる前にお腹いっぱいになる、好きなものが冷める
  • Tシャツを着るわけでもなく、飾るわけでもなく、ただしまってあるだけ

という結果になるんですよね。

ちょっともったいない・・・

お金も、これと同じなんじゃないかと、思います。

ためるのも大事だけど、ためるばっかりで使わないと意味がない
使う時期を逃すと、香りがなくなった紅茶や冷めてしまった食事のように、「おいしさ半減」になってしまうかもしれません。

お金を使うところがない理由 親の場合

私の親の場合、今までのお金の使い道は、生活費以外では、父親が飲むお酒、家族で行く外食や旅行でした。

けれど、父親が50代前半で癌になり、手術をしてからは食べられる量が減り、痩せて体力が落ちました。
食べるものによっては、体調が悪くなったりトイレに行きたくなったりします。
さらに70代後半でもう一度癌で手術して、お酒を一切飲まなくなりました。

そういうわけで、外食や旅行を前ほどは楽しめなくなってしまったんですよね。

母親は、「後期高齢者とはよく言ったものよ~。ほんと、75歳になったらさらに疲れやすくなったわ~」と。

私から見ると、母親は背筋がシャキッとしているし、歩くスピードはその年齢にしては速く、歩き方もしっかりしていると感じます。
だから、出かけるのもそこまで億劫じゃないのかな、なんて思っていました。

けれど、やっぱり疲れるらしく、つい最近姉と美術館に行ったときも疲れたみたいだし、私が「そんなに遠くない」と思う場所でも、母親は「遠い」と感じていました。

このように、病気や加齢で、それまでしたいと思っていたことができなくなってしまう、興味がなくなってしまう、ということが起きます。

多少きつくても、お金は使いたいときに使ったほうがいい

公務員時代、ペルーのマチュピチュに旅行をした先輩職員がいました。

おそらく当時その先輩は40歳くらいでしょうか。
私は異動したばかりだったので、詳細は知りませんが、きっと1週間くらいは行っていたのだと思います。

マチュピチュに行くにはとても時間がかかるし、高度が高いので、体調不良になる人が多いと聞きます。
だから、若い、元気なときに行ったほうがいい。
けれど、マチュピチュに行くには、かなりの金額がかかります。

その先輩は単身者だったとはいえ、旅行代は大きい支出だったと思うんですよね。
でも、大きい支出で仮に多少きつかったとしても、どうしても行きたいならば、やっぱり元気で楽しめるときに行ったほうがいいですよね。

また、最近見たドラマでは、次のようなエピソードがありました。

主人公は中学生のときに父親を亡くし、母親とダウン症の弟と3人暮らし。
ある日母親が病気で倒れ、下半身不随になり、車いすユーザーになってしまう。

母親の退院祝いに沖縄旅行をプレゼントしようと、主人公はたくさんのバイトを掛け持ちして旅行代を稼ぎ、車椅子の母親とダウン症の弟と3人で、沖縄旅行に行く。

このドラマ、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」というNHKのドラマで、実話を元にしています。

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
これが令和の新しいホームドラマ! 作家・岸田奈美さんが自身の家族について綴ったエッセーを原作に連続ドラマ化! ベンチャー企業家だった父は急逝し、母は突然車いすユーザーに。弟はダウン症、祖母はものわすれの症状が・・・。岸田さんは、そんな家族をめぐる、「楽しい」や「悲しい」など一言では説明ができない情報過多な日々の出来事...

「稼いで、ためて、必要額たまったら使う」というシンプルな構図。
母親と話した直後にこのエピソードを見て、原点に戻った気がしました。
「そうだよな、お金って、稼いで、ためて、使うものだよな」と。

忘れかけていた感覚

たぶん私は、「稼いで、ためて、ためて、ためて、使う」くらいなイメージ。

我慢しているつもりは大してないからいいんですけど、たとえば今年ドイツに行きたいな、と考えていたところ、「円安がヤバいからやめよう」と思ったりするんですよね。
フリーランスになって日が浅い、というのもありますが、そうやってタイミングを逃してしまうのは、ちょっともったいない気もします。

フリーランスではなく、公務員や会社員だったら、毎月お給料が必ず入ります。
貯金なんてなくてもいい、とは言いませんが、毎月決まったお給料が入るのならば、多少思い切って使っても大丈夫ですよね。

必要な貯金額は、年齢や家族構成などによって異なります。
自分にとって適切な貯金額を把握した上で、それが貯まったならば、あとはできるだけ若いうちに使いたいところにどんどん使っていけばいいのではないかと思います。

また、ドラマの中の主人公のように、旅行がしたいとか、あるいは何かが欲しいと思うのであれば、それ用に別途貯金するのはいいな、と。
「〇円たまったら旅行に行く」とか「〇円たまったら買う」というように決めたら、たまったときに躊躇なく実行に移せるような気がします。

浪費とか無駄遣いを勧めているわけではありません。
使いたいところがないのならば、それはそれでいいんです。
けれど、使いたいところがあるならば、決めた範囲の中で、感謝の気持ちをもって、惜しみなく使いたいものです。

まとめ

今回は、お金の使い方について、最近考えたことをお伝えしました。

ちなみに私の親は、病気や加齢で食や旅行にお金を使うことは減りましたが、気に入った地域の気に入ったマンションに住んでいますし、母親は絵画教室に通うなどして幸せそうにしています。

なので、病気や加齢でお金を使うところが減る=不幸だとは全く思っていません。

ただ、自分はまだ40代だし、今が一番若いのだから、あまり節約とか投資とかお金を増やすことばかりに注力していないで、やりたいと思ったことをお金を使ってやったほうがいいな、と思ったんです。

お金は、ためるためにあるものではなく、使うためにある
感謝をしてお金を使う
それを忘れないようにしたいです。

節約思考が高くて、なかなか思い切ってお金を使えないあなた!
もしやりたいこと、行きたいところ、欲しいものなどがあるならば、ぜひ、そのためにお金を使ってくださいね!

よろしければ、こちらもお読みください。


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