五月病 「自分は大丈夫」と思わないで

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

もうすぐゴールデンウィークですね。
お出かけ、旅行をする方も多いのではないでしょうか。

4月から新しい生活が始まった方は、しばらく緊張していたと思います。
ぜひ、この大型連休中にリフレッシュしてくださいね。

さて、今回のテーマは、「五月病」。

私は、過去に一度だけ「あれは五月病だったな~」いう経験があります。
メンタルが強い、弱いは確かにあるかもしれません。

けれど、絶対に五月病にならない、という人はいないと思います。

経験をふまえ、私の症状や気をつけていただきたいことなどをお伝えします。

症状

軽い躁うつ状態

私が五月病になったのは、大学3年生の頃です。
20年以上も前のことではありますが、はっきり覚えているのが、軽い躁うつ症状です。

とにかく、テンションが高いときと、低いときの差が大きかった。

普段は、テンションが高くも低くもない、平常な状態が大半を占めています。
そして、たまにテンションが高まったり、低くなったりしますよね。

五月病のときは、平常な状態が少なく、テンションが高いときと低いときを行ったり来たりしている、そういう感じでした。

コントロールできない「うつ」

テンションが高いときは、ウルトラハイテンション!というほどではありませんでした。

それでも平常時よりは高揚していて、「よし、やるぞ!」「あれやって、これもやって」というように、やる気に満ちあふれているような心持ちでした。

桃せいじん

これだけならば、大きな問題はなかったんだろうけど。

問題は、テンションがすぐに下がることでした。

もちろん、五月病でなくても、テンションが低いときはあります。
でも普段のテンションの低さと明らかに違ったのは、

  • 友達といようが何していようが、急に落ちてくる(それを感じる)
  • 何もする気が起きない
  • やたらと不安

これがつらかった記憶があります。

原因

五月病は、4月に環境が変化して、新生活が始まった人に多く見られます。

それまでの生活と新生活のギャップ、また、期待していたことと違うというギャップなどにより、肉体的、精神的な疲れがたまってしまいます。

私が五月病になった原因も、2つのギャップにありました。

ギャップ1:やりたい!でもできない・・・

「やりたいことが見つかった!これからはそれに向けて行動していくぞ!」
とものすごく盛り上がったところから、

「思うようにできないかもしれない・・・」
ということに気がついて落ち込んだ。

このギャップが1つ目の原因でした。

私は獣医学科に通っていたんですが、獣医は6年制で、4年生の後期から研究室に所属します。
研究室は、例えば内科、外科、薬理など、専門分野に分かれていて、卒業後の就職も視野に入れて選びます。
大学3年生になると、そろそろ研究室のことを考えるようになってきます。

大学3年生になる前の春休みだったか、ある本を読み、「こんなことがやりたい!」とものすごく自分の中で盛り上がりました。
やりたいことが見つかったことが嬉しくて嬉しくて、ウキウキしていた記憶があります。

やりたいことができる研究室に入って卒論を書いて、将来はそっち方面に就職するんだ、と意気込んで大学3年生になった。

けれど、ふたを開けてみると、研究できなそう、就職も間口がせまい・・・という現実に気づかされた。

ものすごく盛り上がっていた分、その落胆が大きく、気持ちをうまく切り替えられませんでした。

ギャップ2:初めての一人暮らし

同じ頃、私は初めての一人暮らしを経験することになりました。
それまでとの生活のギャップが、五月病の2つ目の原因でした。

当時、両親は海外赴任中で、しばらく姉と二人で暮らしていました。
その姉が結婚のため、引っ越していなくなってしまったんです。

住んでいたのは実家のマンション、家族4人が住める4LDKです。
ずっと家族と暮らしていたのに、急に一人。
しかも、ワンルームなどのせまい家ではなく、広い家に一人。

当時意識はしていませんでしたが、ものすごく心細かったんだと思います。
姉と仲良かったですし。

五月病を抜け出した方法

私が五月病をどのように抜け出したかというと、当時付き合っていた彼に甘えました。

桃せいじん

のろけじゃないよ。

私が最もつらかったのは、家に一人でいるときにテンションが下がり、不安で仕方がなくなることでした。
何も手がつかなくなるんです。
そういうときは、彼に電話し、来てもらい、一緒にいてもらいました。

相談したという感じではなかったと思います。
励ましてもらった記憶もありません。

ただ一緒にいてもらうだけで、安心しました。
そうやっているうちに、いつの間にか症状は落ち着き、気が付いたら五月病から抜け出せていました。

一人じゃない、誰かがそばにいてくれる、というのは、それだけで大きな力があるものだと実感しています。

五月病を経験して分かったこと

自分では気がつかない

五月病まっただ中のときは、「なんだかつらい」という感情はあっても、それが五月病だとか、少しうつっぽいとか、そういうことには気がついていませんでした。

五月病の原因も、後から振り返ってみて、初めて分かりました。

冷静になってみると精神状態が明らかにおかしかったことが分かるのに、当時はなんで気がつかなかったのか。

テンションが高いとき、低いときは、冷静に状況を判断できません。
普段だったら、テンションが高くも低くもない、落ち着いているときに、状況を俯瞰したり客観視できます。
五月病のときは、私のテンションは高いか低い、どちらかに偏っていたので、それができなかったんだと思います。

気がつかないのは怖いことです。

気がつかなくても、私は人に頼ることで抜け出すことができました。
けれど、人によっては放置してしまい、ズルズルと悪化させてしまう危険性があります。

誰もが五月病になる可能性がある

ネットで検索すると、五月病の予防法は休息、運動、趣味、人に相談する、などと出てきます。

それらに加え、私がもう一つ大事だと思うのは、「自分も五月病になるかもしれない」と意識しておくことです。

自分はメンタル強いから大丈夫、と思っていると、いざなってしまったときに、受け入れられなかったり、気がつかなかったりします。

けれど、誰もが五月病になる可能性があります。
私は、自分がなるとは思っていませんでしたが、なりました。

変に心配しすぎることはないけれど、頭の片隅に入れておけば、効果的に予防することができます。
また、「なんかちょっとおかしいぞ」ということに気がつく可能性が高まります。
軽症のうちに気がつければ、早めに、冷静に対処できます。

時期的に5月が多いから五月病と言われてはいますが、5月以外でも、いつでも、誰にでも起こり得ます。
自分は大丈夫、とは思わず、普段から上手に心と身体のケアをしましょう。

もし、環境の変化にうまく馴染めない、モヤモヤから抜け出せないという方は、お気軽にコーチングをお試しください。
モヤモヤの原因や対処法を、一緒に探っていきましょう。

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