悩みを解消する道すじ D.カーネギー「道は開ける」より

こんにちは、ライフコーチのSayaです。

誰しも生きていれば悩みを抱えたことがあると思います。
思い返せば、私も自分の容姿だったり、人間関係、仕事など、いろいろなことで悩んできました。

みなさんは、悩みを解消する方法をおもちですか?

何となくいつの間にか解消できている方、誤魔化している方、放置して苦しんでいる方、さまざまだと思います。

今回は、「道は開ける」(D.カーネギー 著・香山晶 訳)から、悩みを解消する道すじについて、私の経験を交えながらご紹介します。

書籍詳細 - 道は開ける 文庫版 - 創元社
『人を動かす』と並ぶカーネギーの二大名著。人が生きていく上で誰もが直面する「悩み」の原因を客観的に自己分析し、心の持ちようや習慣を改め、心身の疲れを取り除く等の方法で具体的かつ実践的に解き明かす。苦悩するすべての人を心の闇から救いだし、行動と自己変革への勇気を与え、新しい人生を切り開くための座右の書。1944年の初版刊...

すごく有名な本だから、知っている人もいるのでは

その道すじは、

  1. 事実の把握
  2. 事実の分析
  3. 決断 ー そして実行

です。

仕事について悩み、公務員をやめるまでの道すじ

私は以前は公務員でしたが、39歳の時に仕事について悩み始め、43歳で退職しました。

今回、「道は開ける」の悩みの解消方法を紹介するにあたり、具体例があった方がわかりやすいので、改めて振り返ってみます。

1 事実の把握

事実の把握とは、悩みに関して、

  • 悩みの種(何が不安なのか、怖いのか、嫌なのか)を把握すること
  • 悩みの種となっているものから得ているものは何かを把握すること

です。

私の悩みの種は、「公務員の仕事を定年まで続けること」でした。

仕事が嫌でたまらないわけではありませんでしたが、かといって、やりがいも感じてはいませんでした。
フルタイムで定年まで働き続けることが果たして自分の幸せなのだろうか、と考えるようになりました。

では、逆に公務員の仕事で得ているもの、得られるものは何だったのかというと、「安定」「信用」「仲間(良好な人間関係)」などでした。

悩んでいるとき、不安なときというのは、そちらに気をとられてしまいます。
冷静になって、悩みの種から得ているものにも着目することが重要です。

2 事実の分析

自分が置かれている状況や感じていることを把握できたら、次に、

  • 悩みの種に対して何ができるか
  • それを実行に移したら、どうなるか

を分析していきます。

何ができるかを考えるときは、実際に自分が行動するかしないかは関係なく、複数の選択肢を出した方がいいです。

私は、次のような選択肢と結果を想定しました。

  • 公務員をやめる
    → 自由な時間が増えるけど、給料がなくなる。
  • 公務員を続けて昇進する
    → 管理職になるのは学びにもなるし気分が変わるかもしれない。でも、そもそも昇進に全く興味がなく、試験を受ける気がどうしても起きない。
  • 公務員を続けて好きな職場に異動する
    → 好きな業務だったら問題ない。でも希望した職場に行けるとは限らない。行けたとしても数年ごとに異動しなければならない。
  • 公務員をやめて転職する
    → やりたいと思える仕事がない。だったら公務員のままの方がいい。

1 事実の把握と2 事実の分析は、そんなにパッキリ分けて行うわけでもなく、行ったり来たりするかもしれません。

事実の分析をしながら、自分が感じていること(事実)が新たにわかるということもあります。

事実の分析をするときは、悩みに対して選択肢をできるだけたくさん考え、その結果がどうなるか、具体的に想定することが大事です。

それが、のちの決断と実行に影響を与えます。

3 決断と実行

事実の分析まで終了したら、その中から何を実行するか決断し、実行に移します。

私が最初に決断し、実行したことは、投資を始めることでした。

すぐにやめる決断ができたなら、それもよかったと思います。
でも、その決断はできませんでした。

それで50歳までにやめると目標を決めて、そのためにできることを考えた結果が、投資だったんです。

決断と実行について、「道は開ける」には次のように書かれています。

はっきりとした目標を決めることができず、いつまでたっても考えがまとまらずに堂々めぐりを繰り返す。
それが人間の神経をずたずたにし、生き地獄へと追いやるのだ。
明確な決断に達すれば、即座に苦悩の五割が消え失せ、その決断を実行に移すと同時に、残りの四割が蒸発する

「道は開ける」(D.カーネギー 著・香山晶 訳)より

要するに、事実に基づいて慎重に決断したならば、行動に移れということだ。
考え直したりするな。ためらったり、危ぶんだり、後戻りしてはならない。
ひとたび自分を疑い出したら、また別の疑いが生じてくる。
もはや肩越しに後ろを振り返ってはならないのだ。

「道は開ける」(D.カーネギー 著・香山晶 訳)より

決断し、それを実行したなら、何かしらの反応が返ってきます。
想定どおりにいくこともあれば、想定外のことが起きることもあります。

もしまた悩んだのなら、事実の把握と分析、決断と実行を繰り返していきます。

悩んでいた当時の私は、「道は開ける」という本を知らなかったし、事実の把握、事実の分析、決断と実行なんて意識していませんでした。

けれど今振り返ってみると、私は数年かけて、事実の把握と分析、決断と実行を行ったり来たりしながら、繰り返し行なっていたんですね。

投資を始めた後は、仕事をやめた後のことを考え始め、SNSでの発信やブログを始めます。

それが長続きせず、挫折した後は、自分は本当はどうしたいのかを考えるフェーズに戻ったりもしました。

そうこうしているうちにコーチングを知り、コーチングの養成講座で学ぶことを決断し、申し込み、公務員をやめてライフコーチになることを決断し、退職したというわけです。

冷静に客観的になる

事実の把握と分析は、バイアスがかかってしまわないよう、冷静に落ち着いて客観的に行う必要があります。

冷静じゃないと、得られているものに目が向かなかったり、自分に都合のいいような分析をしてしまいます。
冷静じゃない分析に基づく決断と行動をしてしまったら、元の木阿弥、ということにもなりかねません

たとえば、仕事がいやだ、やめたいと感じ、冷静に事実の把握と分析をせず、転職したら何もかも解決すると考え、転職したとします。

でも、もし仕事がいやだと思っている原因が、人間関係だったり、自己肯定感の低さだったとしたら。

人間関係がうまくいかないこと、あるいは自己肯定感の低さについて分析していないので、転職してもまた同じ悩みを抱えてしまうことになるかもしれません。

逆に、それらが分析できていれば、転職せずに前の仕事のままでも問題なかったかもしれません。

冷静だったら、事実の把握と分析を行うことによって、自分が抱えている問題の本質や価値観が見えてきます

私も、最初はただ仕事がいやだと思って、冷静ではありませんでした。
投資を始めた後の1~2年間も、相場が好調すぎて、冷静ではありませんでした。

でも何年かかけて、事実の把握と分析、決断と実行を繰り返すうちに、徐々に、落ち着いていきました。

十分な給料、良好な人間関係の中で仕事をできていること。
多忙な時期もあったけれど、全体としては忙しすぎるという状況ではなかったこと。
有給休暇がとれること。
福利厚生がしっかりしていること。

そういう恵まれた環境を理解し、ありがたいとも思っていました。

それでも仕事について悩みが消えなかったのは、好きとは言えない仕事に割いている時間や労力が大きく、仕事中心になってしまう生活がいやだという、価値観があったからなんですね。

その価値観がわかったから、今があります。

悩んでいて感情がたかぶっているときは、少し時間を置いて、冷静になってからあらためて考えてみてください。

冷静につっこんでくれる友人に話を聞いてもらうなど、人の手を借りるのも良いですよ。

慣れないと、骨の折れる作業なんだよね、事実の把握と分析って

まとめ

今回は、「道は開ける」から、悩みを解消する道すじについて、私の経験を交えてお伝えしました。

  1. 事実の把握
  2. 事実の分析
  3. 決断 ー そして実行

これをスムーズにできれば、悩みを長期間抱えることなく、前進していけます。

今回ご紹介した私の経験は、スムーズとは言えず、迷走した時期もありますが、決して無駄だったとは思いません。

このときの経験を踏まえて、今後悩んだときには、スムーズに対応したいと思います。

もし、悩みとうまく付き合い、サクサク進んでいきたいという方は、ぜひコーチングをお試しください。
冷静に事実を把握、分析し、決断、実行できるよう、サポートさせていただきます。

私が仕事をやめたことについては、下記記事でも紹介しています。
よろしければ、お読みください。


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