こんにちは、ライフコーチのSayaです。
人生は、選択をすることが多いですよね。
選択の連続です。
その中でも、進学、就職、異動、転職など、進路や仕事に関しては、選択の際に深く考える人も多いのではないかと思います。
「自分は何がやりたいんだろう?」
「自分の適性は?強みは?」
「その仕事の将来性は?」
「収入は?」
などと、考えを巡らせます。
何を基準に選べばいいのか、迷うと思います。
迷っている中で、「〇〇は面白そう。気になる。でもそんな軽い気持ちだけで選んじゃっていいのかな・・・?」と不安になる人もいると思います。
でも、いいんです、それで。
面白そうと思えるものや気になるものがあったら、その気持ちを優先して進んでいけば。
今回は、「続 窓ぎわのトットちゃん」を参考に、そして自分の経験を振り返りながら、進路や仕事選びについて、お伝えします。
細かいことは抜きにして、素直になる
進路や就職を選ぶとき、面白そう、やってみたい、という気持ちに素直になることはとても大切です。
似ているけど、ちょっとタイプがちがう黒柳徹子さんと私の選択について、ご紹介します。
決めたら、まっしぐら
最近、黒柳徹子さんの自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」と「続 窓ぎわのトットちゃん」を読みました。
1作目はトットちゃん(黒柳徹子さん)のトモエ学園(小学校)でのお話、2作目は小学校~30代(たぶん)までのお話です。
1作目「窓ぎわのトットちゃん」の感想はこちら
2作とも読むと、トットちゃんの夢の変遷がよくわかります。
【幼少期】
スパイ、チンドン屋さん、駅で切符を売る人、トモエ学園(トットちゃんが通っていた小学校)の先生
【女学校時代(高校生くらい)】
オペラ歌手
【音楽学校時代(大学生くらい)】
子どもに上手に絵本を読んであげるお母さん
トットちゃんは、これらの夢に至るまでに、ちょっと悩んだり、落ち込んだりすることもありました。
でも、決めるときは、パッと直感で決めます。
女学校時代のトットちゃんは、「トスカ」というオペラ映画を見て、歌声と華やかな衣装に魅了され、「オペラ歌手になる」とその場で決めて、音楽学校に進学します。
音楽学校時代は、才能がある人たちがオペラ歌手になれない厳しい現実を目の当たりにして、自分の才能について迷路に迷い込んだような感覚になったりと、悩みも多かったようです。
友人たちの就職が決まる中、自分だけ決まっておらず、落ち込んだこともありました。
そんなときに見た人形劇が、トットちゃんの就職先を決めることになります。
人形劇を見て、トットちゃんは将来、自分の子どもに人形劇のようなことをやってあげたいと考えます。
人形劇が難しかったとしても、子どもに上手に絵本を読んであげるお母さんになろう、と思いつき、どんどん空想を広げていきます。
そして、ちょうどそのとき募集していた「NHK専属俳優」(テレビ放送が始まるにあたって、NHKで募集していた)になれば、絵本を上手に読めるようになるだろうと思い、すぐに応募して合格。
トットちゃんは、決めるときは、とても早い。
オペラ歌手になると決めたときも、子どもに上手に絵本を読んであげるお母さんになろうと決めたときも、パッと決めちゃいます。
決めた後は、夢を実現させるためにはどうしたらいい(音楽学校に入る、NHKに入る)、ということを考えたり人に聞いたりして、行動するのも早いんです。
自分の才能や適性、入学・就職した後のことなどを深く考えている様子は、うかがえません。
自分がこうなりたい、という夢と、
その夢を叶えるために、今の自分にできることはこれだ、という夢への入口。
それだけに集中してまっしぐら!という感じです。
その結果、みなさんがよく知る、黒柳徹子さんがあるんですね。
マンガで選んだ進路
そこで、私自身のことも振り返ってみました。
私は、今はライフコーチをしていますが、大学は獣医学科を卒業しており、獣医師免許をもっています。
前職は、その獣医師免許を活用した地方公務員でした。(詳細は、プロフィールをご覧ください。)
そもそも、私がなぜ獣医になろうかと考えたかというと、トットちゃんの「オペラ歌手になる!」のような強い思いが獣医に対してあったわけではなく、「これだ!」と思えるものが他にはなかった、というのが正直なところです。
そんな私にとって、マンガ「動物のお医者さん」の影響はかなり大きかったといえます。
単純に動物が好きだったということと、「動物のお医者さん」を読んで、獣医って面白そう、となんとなく思った。
それだけで進路を決めました。
今でもたまに読み返すけど、やっぱり面白い
え、マンガで進路を選んだの?と思いますよね。
私も正直、「そんな理由で選んでいいものだろうか」と当時はちょっと思いました。
それまで動物を飼ったことがほとんどなく、動物の病気や死に関わったこともありませんでした。
そんな私が、獣医になっていいものだろうかと。
けれど、大学の6年間と18年間の公務員時代を振り返ると、そこに後悔はありません。
大学では、勉強も、友人たちとの時間も、最高に楽しかった。
就職に関しては、トットちゃんと同じように、当初は考えていなかった仕事に就きました。
それでも、獣医師としての仕事はとても好きで、やりがいがありました。
私には、トットちゃんみたいに「こうなろう!」という強い思いは、大学進学時も就職時も、ありませんでした。
でも、先のことを考えすぎず、「面白そうだから」「興味があるから」「やってみたい」というシンプルな理由で獣医を選んだ結果、とても良い24年間を過ごせました。
迷路にはまっても大丈夫
そのように自ら選んでいても、「ちょっと想像してたのとちがう」ということも起きます。
とっとちゃんは、オペラ歌手になるために音楽学校に進学したけれど、上述のとおり、就職について悩みます。
NHKに就職して活躍するようになってからも、多忙な生活や本格的な役者修行をしていないことについて、考えるようになります。
私は、犬や猫を診るいわゆる動物のお医者さんになろうと思って獣医学科に入学したものの、在学中になんかちょっとちがう、と思うようになり、獣医として何をやりたいか、二転三転しました。
公務員になって、定年まで働くものだと考えていたけれど、40歳を目前にして、自分の今後の生き方について考えるようになりました。
想定外のことが起きると、戸惑うし、悩みます。
トットちゃんは音楽学校時代に見えない迷路にいるような感覚にとらわれた、と書いてありましたが、本当にそんな感じです。
でも、迷路の出口は必ずあります。
それに、事前にどんなに色々考えていたとしても、想定外のことは起きるんですよね。
人は、変わっていくものです。
経験によって、考えること、興味があることが変遷していくのは、当然のこと。
どう変わるのかは、誰にもわかりようがありません。
だったら、「〇〇になる!」とか「これ、面白そう!」「やってみたい!」と感じたならば、今あるその気持ちに素直にサクッと行動した方がいいと思うんです。
サクッと行動した分、迷路に迷い込むのも早まりますし、出口が見つかるのも早まります。
まとめ
今回は、進路や仕事を選ぶ際に、「〇〇になる!」という思いや「なんか面白そう」というシンプルな気持ちだけで、素直に選べばいい、ということをお伝えしました。
思慮深い人たちがいると、自分はそこまで考えてなかったな、と焦ってしまうこともあるでしょう。
もしかしたら、心配した人が、いろいろ教えてくれるかもしれません。
でも、自分の興味や関心、ワクワクする気持ちは、大切にしてください。
そのきっかけが、たった一本の映画でも、劇でも、マンガでも全く問題ありません。
また、その気持ちが時とともに変わっていったとしても、それはそれでいいんです。
あのとき自分がしっかり考えなかったから、などと後悔する必要はありません。
トットちゃんは、オペラ歌手にも、子どもに上手に絵本を読んであげられるお母さんにも、なりませんでした。
でも、オペラ歌手に引けを取らない華やかな衣装に身を包み、テレビに出演されています。
また、たくさんの子ども番組に出演したり、ユニセフの親善大使に任命されるなどして、日本だけに留まらず、世界中の子どもたちのために活動されてきました。
仕事を楽しんでこられたことは本にも書いてありますし、テレビでご本人を見ていても、それを感じますよね。
形はちがうけれど、夢を叶えられたのではないかと思います。
私も、いわゆる動物のお医者さんにはならずに公務員獣医師として働き、今となっては獣医の免許を使わない新たな職に就いていますが、獣医師として充実した時間を過ごすことができ、無駄だったとは一切思っていません。
その時その時でどうしたいかを感じ、それに素直に行動していく。
その結果、どんな自分が創られていくのか、どんな景色が見られるのか、楽しみじゃありませんか?
ぜひ、おそれずに、素直に選んでくださいね。
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